大泉さん
「ビジュアルにものすごくこだわるかと思えば、
セリフ回しなんかはそこまで強く昔の言葉使いに対してのこだわりはなくて、
僕のセリフで『なんだかなー』ってセリフがありましたから。
何となくですけど、戦国時代に『なんだかなー』って言う人はいなかった気がするんですよね。
アドリブで足してましたからね。
タイミングがどうしても合わないって言って。
三谷監督は一連の流れでいろんなものをカットを割らずに撮るんで、
セリフを言ってる途中で人と出会うところがあって、
今のセリフだとちょっと時間的に足りなくて
『大泉くん、セリフ足そう』って言って、
『なんだかなー』って(笑)。
なかなか時代劇じゃ言えないですよね」
   
☆☆☆『ぶっちゃけ』ってセリフもありましたよねー
    

大泉さん
「ありましたねー(笑)
そのへんがなんかこう気持ちのいいうっちゃり方と言いますか・・・・。
歴史が好きな人も『ぶっちゃけ』とか『なんだかなー』で
そこまで嫌悪感を抱くとは思わないし、
逆に三谷さんの歴史の知識はすごいから、
いろいろなところで歴史ファンがうなるところがあると思うんですよね。
そのへんのバランスが面白かったですね。
歴史を知らない方にも、各キャラクターがわかりやすいし、
話が難しくってついていけないみたいなことは絶対にないんで、
相当幅広い層が楽しめるっていうのが、
さすが三谷さんのエンターテイメントだなって、改めて思いましたけどね」

   

つづく

相澤 伸郎 @ 2013年10月31日 09:00

☆☆☆歴史マニアの三谷さんのこだわりを感じたことはありますか?
   

大泉さん「セットも豪華ですごかったですし・・・・。
映画を観ている人には全くわからない細かいところ、たとえば屋根とかも緻密に板を何枚も重ねて作られていたりですとか・・・・。
・・・・わからないですよね、観てる人には・・・・。
あと登場人物のビジュアルへのこだわりはすごかったですね。
よく教科書なんかに出てくる肖像画になるだけ似せて作りたいっていう、ものすごいこだわりを見せるわけですよ」
   

☆☆☆その結果、秀吉の頭も・・・・
  

大泉さん「時代劇史上一番細いマゲじゃないでしょうかねえー。風鈴みたいですもんね
三谷さんはそこにも並々ならぬこだわりがあったんです。
秀吉がハゲネズミと呼ばれていたということに。
信長が秀吉の妻の寧にあてた手紙の中で『お前のような素晴らしい女性は、あのハゲネズミにはもったいない』って書いている・・・・その一言に三谷さんはすごくこだわって僕をあんな風にしてしまったんですけど・・・・。
うーん・・・・そこまでハゲネズミにこだわる必要があったんだろうか?って、私、今になって思うわけですけどね。
今までの秀吉のイメージのサルっていうことでねー、よかったんじゃないのか?って思うんですけどねえー」
   

☆☆☆ハゲてるうえにネズミですもんねー
   

大泉さん「実際今回僕のカツラを作ってくれた人って、僕が『ゲゲゲの鬼太郎』でねずみ男やったときと同じ人なんですよね・・・・・

  
つづく

相澤 伸郎 @ 2013年10月30日 11:44

三谷監督初の時代劇映画「清須会議」で羽柴秀吉を演じた大泉洋さんにインタビューしてきましたよ。
   


☆☆☆撮影にはどんな気持ちで臨まれたんですか?
   

大泉さん「三谷さんって人はすごく細かく演出して頂けるので、僕に出来ることはセリフを完璧に覚えていって、現場で三谷さんにつけられる演出にいかに柔軟に答えられるかって気持ちのほうが大きいと言いますかね。
現場に向かうときは割と“無”の感じで行って、その場でバッと言われたものに対して瞬発力で応えるっていう気持ちのほうが強いかもしれないですね」
   

☆☆☆現場での三谷監督の演出で「あ!そう来ますか!?」と驚いたことは?
    


大泉さん「正直それの連続だったような気もしますね。
自分でもどう演じるか考えては行くわけですけど、常にそれの上を行かれると言いましょうか。
これは強く言うんじゃないの?ってセリフを強くしなかったりとか・・・。
さっき三谷さんとお話ししたときには『それは一つのテクニックで、大泉くんが言ったことの逆をやってればいいんですよ』みたいなこともおっしゃってましたけど・・・」
   

☆☆☆例えば?
   

「いよいよ清須会議当日の朝になったときに『会議の前にやり残したことはないか?』って話を秀吉と(参謀の)黒田官兵衛がするんですけど、僕の中では脚本を読んでて、シリアスなシーンと捉えていたんですけど、監督から『ここは朝、官兵衛と歯を磨きながらのシーンにしたい』って言われて、『ここ歯磨いてんすか!』って。
急遽、枝かなんかを切って作られた歯ブラシが用意されまして、僕と(官兵衛役の)寺島さんが歯を磨きながらしゃべって撮ったんですけど・・・驚きましたね、こんなほのぼのとしたシーンになってしまうんだっていう・・・・・。
挙句の果てにそれが丸々カットになってたっていう・・・・・。
結局みなさんが見ることはないんですけど・・・・


  

つづく

相澤 伸郎 @ 2013年10月29日 12:08

相澤「SPECという作品に参加する楽しみや魅力は?」
   

戸田さん「私はある枠の中で限られた役が多かったんですけど、その枠を超えさせて貰ったのがSPECであり、当麻なので、それが一番大きいですね」
   

加瀬さん「監督がすごくおおらかでキャパシティが広いから、自由なんですよ。誰が参加して、どんな芝居してもたぶんOKなんじゃないかっていう・・・(笑)。だから参加してくれた人はみんな楽しんで帰ったんじゃないかなって思ってます」
   

戸田さん「唯一苦しんでたのが栗山千明さんだと思います」
   

加瀬さん「(笑)」
   

相澤「栗山さんは帰国子女で、微妙にヘンテコな日本語を使う役でしたね」
   

戸田さん「台本には普通の日本語で書かれているんですけど、それを堤さんが現場で普通じゃないセリフにするので、覚え直すのが大変だっておっしゃってました」
   

加瀬さん「一度セリフを入れてきちゃってるからねー」

  

おしまい

相澤 伸郎 @ 2013年10月26日 17:34

相澤「『戸田さんは、素だからね』って加瀬さんに言われてましたけど、例えば『寝るなっちょ!』みたいな当麻独特の言い回しは普段から口にしたりするんですか?」
    
  
戸田さん「いえ。あれは堤さんに『寝るなっちょって言え!』って言われました。寝るなっちょの言い方もいろいろあるみたいで、普通に『寝るなっちょ』って言っても『違う!寝るなっちょ!』『えっ?…寝るなっちょ・・・?』『違うっ!寝るなっちょ』『ん?・・・』って、すごく練習した記憶があります」
   

相澤「監督としては思い入れのあるセリフなんですかね?」
   

戸田さん「よくわかんないです(笑)」
   


つづく

相澤 伸郎 @ 2013年10月25日 19:57

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