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ラスター彩は光を受けると玉虫色に輝き、ペルシャの華として世界中で珍重された陶器。
その誕生は9世紀頃のメソポタミアといわれ10世紀のペルシャで盛んに作られました。
しかし、13世紀のモンゴル侵入を境にしだいに衰退していき17世紀には完全に消滅した事から「幻の陶器」と呼ばれています。

ペルシャ陶器の最高峰といわれ500年前にその技法が消滅したラスター彩。その陶器の魅力は光を当てると金色や銀色などに輝く美しさです。世界で初めてこのラスター彩を復元したのが七代加藤幸兵衛さんの父で人間国宝・加藤卓男さんでした。その父が情熱を注いだラスター彩の里帰り展は開催直前の昭和54年、イラン革命で中止となり、その後イランはアメリカとの関係悪化や核開発疑惑で世界から孤立し、里帰り展の糸口は見つかりませんでした。そして平成17年父・加藤卓男さんは夢を叶えられずに亡くなりました。

岐阜県多治見市にある幸兵衛窯の七代目当主。人間国宝・加藤卓男の長男。日展、朝日陶芸展でそれぞれ最高賞を受賞。加藤卓男のペルシャ陶技を継承、三彩、淡青釉、ラスター彩に独自の文様を加えてロシアやハンガリーなど海外で個展を開催。近年は、ラスター彩の技術をさらに進化させた作品を制作。

平成20年、在日イラン大使が七代加藤幸兵衛さんを訪ねた事で、イランとの交流がスタート。大使との親交を重ねる中、七代加藤幸兵衛さんは「里帰り展に合わせラスター彩の技術をイランへ伝えよう」と心に誓いました。この番組は、展覧会を模索する七代加藤幸兵衛さんが昨年初めてイランを訪問した時から、今年7月の里帰り展の実現までを追った密着ドキュメントです。さらに七代加藤幸兵衛さんがイランで展示する大作の制作過程に密着し、ラスター彩の技法も詳しく紹介します。

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