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<経済特集> 町工場が"連携"で世界に挑む

16.10.21

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MRJの開発を中心に
航空産業がこの地方の
新たな基幹産業として
急成長を続ける中、
東海地方の町工場が今、
互いに連携を組んで世界の市場に
その技術を売り込もうとしています。

先週、
東京ビックサイトで開かれた
国際航空宇宙展。

大手航空機メーカーから
下請けの部品メーカーまで
約700の企業や団体が出展した。

四日市市の東洋工業は、
今回初参加。

摩擦圧接とよばれる
独自の溶接技術で航空産業への
新規参入を考えている。

摩擦圧接とは、
異なる金属を高速で回転させ、
そのときに生じる摩擦熱で
金属を溶かし結合させる技術だ。

接地面全体でつながるので、
点でつなげる溶接よりも強度が強い。

Q:技術に自信は?
「はい!自信はあります!!」
(東洋工業 伊藤彰社長)

航空宇宙展の会場で
東洋工業の工場長が
外国人と商談している。

「われわれは会社ではなく
クラスターという企業集合体です。」
(フランスのクラスターEMC2 ローラン・マイクCEO)

"クラスター"とは、
部品メーカーの共同事業体のこと。

フランスのクラスターのCEOが
東洋工業の技術に目をつけ、
共同開発に加わらないかと持ちかけてきた。

「御社の機械や製品は
非常に興味深いと思いました。
フランスへ視察に来るのは可能ですか?」
(フランスのクラスターEMC2 ローラン・マナクCEO)

「お声があればすぐに行きたいと・・・」
(東洋工業 伊藤直樹工場長)

アメリカ・シアトルや
フランス・トゥールズなど、
世界の航空産業拠点では、
1000以上の部品メーカーが、
クラスターを作り、
大手機体メーカーからの受注を
引き受けている。

部品メーカー各社が
それぞれ個別に受注・納品するのではなく、
下請け各社が技術を持ち寄り一貫生産することで、
効率的な部品の供給を可能にしている。

いまやこうしたクラスターが
世界の航空機開発を支えているのだ。

「この辺はほんとんどクラスターの一部です。
クラスターでは機体メーカーの
ニーズに応える研究開発もやっている。
一大船団を組まなければ海外へ向かって行けない。」
(中部航空宇宙産業技術センター 大海 活 産業支援部長)

東海地方でも、
クラスターの結成の動きが始まっている。

岐阜県関市にあるツカダは2016年8月、
地元の企業4社で「岐阜航空機部品クラスター」を結成した。

ツカダは、
炭素繊維の高度な加工技術を持っているが、
世界の機体メーカーとは対峙できないと話す。

「たった20人の小さな会社が
大手と取引したくても・・・
相手にしてもらえない。」
(ツカダ 塚田活生社長)

クラスターを組んで航空宇宙展に挑んだツカダ。
果たして成果は?

「川崎重工の明石がエンジン部品を
作っているんですが、
そこの担当者がクラスターを頼って来てくれるという
今はたった4社ですが県内の技術力が高い会社に声をかけて、
5社、6社、10社になり、大きなクラスターに
していければと思う。」
(ツカダ 塚田活生社長)

この地方が世界の航空産業の
拠点の一つに名を連ねることができるかは
"連携"の輪をいかに大きくしていくのかがカギと言えそうだ


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