テレビ愛知

トミカヒーロー

レスキューファイアー

スペシャル

インタビュー第5弾 福山一樹&水野真典スペシャルトーク

── ジュンの独特のVサインは、どういう経緯で生まれたのでしょう?

【水野】確かあれは、Vサインまでは決まっていたんですけど、ファイアー5のスーツアクターの渋江(勝)さんが現場のアドリブでニョキニョキっていう指の動きを加えて下さって(笑)、「可愛くしておいたよ」って。それを聞いて、じゃあそういうキャラでいくかって(笑)。結構最初の頃でした。その辺でもジュンのキャラ作りは渋江さんに頼りつつ、Vサインも頂きました(笑)。

── ツバサは、髪の毛をかき上げるキザなポーズがありましたが

【福山】そういうキザなところは、やっぱりファイアー4のスーツアクターの中島(厚也)さんと話し合ってやりました。着装後も結構そのポーズを使って「かかってこい」とか「決まったゼ」みたいな表現をしてましたね。その分、僕はここぞというとき以外はあまり使わないようにしていたんですよ。着装前でも頻繁に使うとクドイかなとかもあって、調整していたんですけど。(タツヤたち)3人が、そういうのがなかった分、インパクトは凄くあっただろうなって思います。

── 先程話に出た29話では、福山さんは撮影現場で子役の子供たちとどのような感じで接していたのですか?

【福山】現場ではずっとしゃべってましたけど、お兄ちゃんのコウタ役の子は、役に近い感じの結構シャイな子で、最初の頃は話しかけてもあんまり返事とかしてもらえなくて(苦笑)。でもマユコ役の子には、お兄ちゃんぽく接していて──仲良く手を繋いだりとかして。一緒に混ぜてくれないかなとか思ったり(笑)。
【水野】そこで混ざりたいのは、どうでしょうか?(笑)
【福山】(笑)。それで一緒に虫を捕まえたりして、なんとか混ざろうとしましたね。最終的にはゲームの話とかで盛り上がって、仲良くなれました。マユコは「寂しい」って泣きながら帰って行きました。

── 35話では、ジュンと父親のドラマでしたが、演技する上で意識したことなどはありますか?

【水野】僕は、こういう仕事を始めたときに、父親が反対していたので、その時のことを思い出して、芝居に当てはめていったりしました。でも、ジュンの父親ほど反対はされませんでしたけど(笑)。

── 父親役は名バイプレイヤーの田中要次さんでしたが

【水野】子供のころから色々なドラマで見ていた人との共演というのは、ある意味実感がなかったです。固まっちゃいましたね(苦笑)。とにかくもうドキドキでした。移動中に監督さんと3人で車に乗っているときも「どーしよー!」って、ずっと思いながら監督と田中さんが話しているのを聞いていたりして(笑)。
【福山】凄い人との共演だったのでジュン(水野君)は大丈夫かな?って僕らも心配したくらいで。でも羨ましかったですよ。そういう名優の方と芝居が出来るというのは。

── 名古屋編では、本物のハイパーレスキュー隊や消防隊員のみなさんと共演されていましたが、その感想などをお聞かせください

【福山】ハイパーレスキューの方たちは、もう凄かったです。体格から顔つきから、全部違うんですよ。毎日、災害救助のために訓練している方々なんだというのが、見ているだけでも感じられて。
【水野】それに実際の訓練も、凄いなぁって思っちゃいました。あまりに凄すぎて、見ていて言葉も出ないくらい。
【福山】番組に出演して頂けたことで、とっても迫力も増したし、よりレスキューというものが強く描かれていたので、『レスキューファイアー』らしくなったなと思います。

── 他に、名古屋の撮影で印象に残っていることはありますか?

【福山】名古屋は10日間くらいの撮影だったんですけど、毎日男性キャスト4人でお風呂に入って・・・・・・、そこで熱く語ったよね。
【水野】やっぱり、それですよね!語りましたね~。
【福山】それが日課なんですよ。みんなでお風呂に入って、それぞれの演技について色々と話し合うんです。あれで、キャスト同士がグッて近づいたよね。
【水野】ホント、さらに結束しましたよね。その日の撮影について、振り返ったりとかアドバイスとかをしあって。
【福山】それが一通り終わると「じゃあ、明日もがんばりましょう!」って(笑)。
【水野】そんな感じでしたね!(笑)。
【福山】名古屋では男同士の裸のつきあいみたいなのがあったから、凄くがんばれました。自分のシーンの撮影の前の日は、みんなから「お前なら出来る!」って言葉をかけてもらって、眠りについたのをよく覚えてます。

── ツバサの先輩が登場する46話では、いつものツバサよりも、ストレートに感情が出ているような印象を受けましたが

【福山】普段の仕事の時とは違うツバサといいますか──本当に大好きで信頼している先輩といるときのツバサの顔を見せたくて・・・・・・と思って演じていたら、自然とそうなっていきました。先輩に対する想いを作って、そこで普段との違いを出せたらなというところで。ですから、いつもよりもアドリブも多くて。撮影中、「ツバサ、長すぎるよ!」って言われたり(笑)。そうしたら草野(陽花)監督が「編集がんばります」ってフォローして下さいました。

── 過去のツバサは、髪型が違っていましたが

【福山】あれはウィグです。過去のツバサは全然違う顔をしていたという違いを出すためですね。その過去があるから今の、熱い気持ちを内に秘めて冷静にレスキューに向かうツバサがあるというのを見せたかったんです。

── この作品で一番見てもらいたいことなどをお聞かせください

【福山】1話ごとにメッセージが込められているので、どれも観てもらいたいんですけど、一番観てもらいたいところと言われると、最終回3部作。僕らの1年間の集大成ですよね。ここまでみんなで作り上げてきたんだっていう・・・・・・。50話のタツヤのある台詞が、タツヤというよりは久保翔として言っていたように感じて、グッと来たんですよ。これまでの撮影で過ごした時間のこととかを思い出しながら、きっと言ってたに違いないと思うんですね。そういう面での、僕らの絆を観てもらいたいです。
【水野】良いこと言いましたね~。僕は・・・・・・ありがちな答えかも知れないですけど、みんなで力を合わせることが大切だというのを、子供たちに感じてもらいたいです。今の子供たちは、遊びの中でもみんなで力を合わせて何かするみたいなことが減ってると思うので、みんなで揃って一つのことを成し遂げる大切さが伝わればいいと思います。

── ファンに向けてのメッセージをお願いします

【福山】僕らは子供たちへのきっかけに過ぎないので、直接色々と教えてあげられるのは、やっぱりお父さんやお母さんだと思うんですね。子供と一緒に番組を見て、「これはいけないことなんだ」とか教えてあげて欲しいです。それが未来へも繋がってゆくんじゃないかと思います。
【水野】50話51話は、ある意味僕らの思い出が詰まった話にもなっていると思います。僕らも見ていて「こういうことがあった」みたいなことを思い出しちゃうくらい。ですから、逆に僕は1年間見続けてきて下さったファンの方に、50話51話の感想を聞きたいです。
【福山】そうだね。僕ら2人は、個人でブログとかをやっていないので、ぜひ公式サイトに感想をお願いします。ラスト2話を見て頂ければ、僕らも1年を通して成長したことが見えると思うんですよ。その成長ぶりをご自分のお子さんに重ね合わせて「我が子も成長したな」と思ってもらえれば、幸せですね。

≪前のページ

ページトップへ