FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

"強くて手軽な"木造シェルターで注目

17.04.13

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4月14日に
ちょうど1年を迎える
熊本地震では、
多くの方が倒壊した家の
下敷きになってなくなりました。

そんな地震の被害を防ぐ
商品で注目されている
驚きカンパニーがあるんです。

4万2千棟余りの家屋が
全半壊した熊本地震。

多くの人が家屋の倒壊で亡くなった。

そんな地震の被害から命を守る
「耐震シェルター」で、
全国から注目される会社が岩倉市にあった。

岩倉市の「宮田鉄工」。

シェルターを開発したのは
社長の宮田不二一(ふじいち)さんだ。

シェルターとは
一体どんなものなのか?
社長の自宅に
設置したものを見せてもらうことに。

部屋の内側に囲いを
作ることで建物の崩落から
身を守る仕組みだ。

柱の太さは9センチ。

本当にこれで身を守れるのか?

「実証実験をさせていただいて、
この中は完全に安全だと思っています」
(宮田鉄工 宮田不二一社長)

実証実験で
シェルターを5メートルの高さから
落としてみても
3トンのおもりをシェルターに
落としてもつぶれない!

強さのヒミツは
金具にあるという。

「私どもの開発した金物が、
材木の中に組み込まれている
ということなんですよ」
(宮田鉄工 宮田不二一社長)

埋め込んだ金具が柱の中を移動して
接合部を補強する。

金具は2本のボルトで
がっちり固定して動かない。

また梁を取り付ける場合、
金具が飛び出ていると
柱に引っかかってしまうのだが、
木材の中に埋め込まれていれば、
そのまま柱と柱の間に梁を差し込み、
外からボルトで固定するだけだ。

「締めるだけで(接合)できる
ビスを何本も使うよりも断然早くできる」
(宮田鉄工 宮田不二一社長)

どれくらい早いのか。

まずは土台を組んで柱を立てる。

10分ほどで柱が建ち、
ハンドドリルで固定する。

天井には鉄骨を7本並べて更に補強し、
みるみるうちに組み立てられていく。

最後にパネルを張りつけ2時間足らずで完成。

室内での作業でも1日で施工が終わるという、
価格は6畳用で38万円。

売上げはこの1年で1.5倍に伸びている。

「実際耐震改修が現実的に
なかなか進まないので、
やはりこういったシェルターが
これからどうしても必要になってくる」
(建築業者)

「(熊本地震以前は)建物を守らずに命だけを
守るという発想がなかったものですから、
なかなか受け入れてもらえなかったけれど、
熊本地震のときに
実際に家がつぶれて人がなくなった。
はじめて皆さんに(シェルターの重要さを)
わかっていただいたということです」
(宮田鉄工 宮田不二一社長)

設置が簡単で頑丈という特性を生かし、
宮田社長は今、被災地に設置する
組み立て式の仮設住宅の開発に
取り組んでいるということです。


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