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なぜ今、 水素社会か!?

17.05.19

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4月、安倍総理大臣は、
「日本は世界に先駆けて
水素社会を実現させていく」として、
それに向けた基本戦略を年内に
つくるよう関係大臣に指示しました。

今、"なぜ"水素なのでしょうか。

政府が目標とするのは、
2020年の東京オリンピック。

これを機に、
"東京を水素社会のショーケース"に
しようと計画しています。

水素で走る燃料電池車を都内に6000台、
燃料電池バスを100台走らせ、
海外から来た客にアピールするというのですが...
本当に可能なのでしょうか?

「(2020年は)いい納期をいただいた
バスやMIRAIとか、
こういう(車種)を増やしていく
メーカーはどんどん積極的にやる
そうするとインフラもついてくる」
(トヨタ自動車 豊田章男社長)

一方の水素ステーションは
現在全国に約90カ所。

政府は2020年に160カ所まで増やす計画です。

「一般消費者の利便性あるいは、
自動車メーカーが発売しやすいように
進めていくのが我々の使命」
(岩谷産業中部支社 和田直樹支社長)

2020年に向けて、
官民を挙げて目指す水素社会。

それにしても、なぜ水素なのでしょうか?

水素は、地球上に無尽蔵にある元素。

資源のない日本で
それをエネルギーとして
活用しようという動きは
以前からあり、岩谷産業は、
1941年から水素の販売を始めてきました。

「高度成長が始まって水素の活用で
一番多いのは(産業用の)熱処理分野、
1978年にはロケットのために
液体窒素の工場を作った」
(岩谷産業中部支社 和田直樹支社長)

そして2015年、
水素社会が現実味を増す出来事が。

世界初の燃料電池車の量産化です。

燃料電池車は、
水素と酸素の化学反応によって
生み出す電気で走り、走行中は、
二酸化炭素などの温室効果ガスを一切だしません。

「資源のない日本が
どう価値を生むかという意味で
水素社会の実現は
ひとつのソリューションであると思う」
(トヨタ自動車 豊田章男社長)

環境にやさしいだけではありません。

4月、鉄道施設として
はじめて導入された
水素による電力供給システム。

大きなタンクが特徴で、
ここに水素を貯めて、
必要に応じて使います。

電気と違って、水素は、
貯めたり運んだりできるため、
様々な付加価値が考えられるといいます。

「インフラ=コスト
本当にインフラがコストかな
これが水素社会というフィルターを
かけた瞬間に新しう価値を生む。」
(トヨタ自動車 豊田章男社長)

水素は太陽光や風力などの
発電でも作れるエネルギーで、
温暖化ガスを生まない
社会をつくれるということです。


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