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ザ・追跡!

ザ・追跡 アメリカが見た"MRJ"

17.05.26

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5月、この地方の
航空機産業に関わる企業が
アメリカを訪れ、
国産ジェット機、MRJの
飛行試験を視察しました。
視察の様子をカメラが密着。
テレビ独占取材です。

アメリカ、ワシントン州、シアトル。
空港に降り立ったのは、
名古屋商工会議所の
会員企業で作る視察団の一行だ。

まず向かったのは
ボーイング社の最終組立工場。
シアトルといえば、
ボーイング社を頂点にした、
世界一の航空機産業の集積地だ。

今回の視察、最大の目的は?

「MRJの試験飛行の状況と
試験飛行に関する体制を聞きに」
(名古屋商工会議所 小川秀樹専務理事)

2008年に事業化がきまった
国産初のジェット旅客機MRJは、
度重なる設計変更で機体の納入時期が延期。

現在は、2020年半ばの量産化を目指し、
アメリカで機体の型式証明の取得にむけた
飛行試験が続けられている。

三菱航空機は4月、体制を一新。
開発が好転していることを強調した。

「開発作業のステータスの把握の仕方も
地に足がついてきていると思いますから
きちんと見え始めている」
(三菱航空機 水谷久和社長)

さらに水谷社長は、
6月パリで行われる航空ショーに、
実機を展示する考えを明らかにした。

「どれかの機体は必ず持っていこうと
いうことで準備に入っている」
(三菱航空機 水谷久和社長)

ただ気になるのは、
アメリカでの開発の進捗だ。

今回の視察団のメンバーの多くは、
MRJに部品を供給する協力企業。
直接この目で、開発の現状を
確かめたいという思いがある。

視察団の一行が訪れたのは、
MRJの飛行試験が行われている
モーゼスレイクのグラント国際空港。

ハンガーとよばれる
巨大な格納庫に収まっていたのは・・・

MRJの試作機だ。
初号機から4号機までがずらりと並んでいた。

これまでに行われたテストの中には、
マイナス40度という寒さの中や
50度という酷暑での耐久試験もあったが、
いずれも問題なくクリアしたという。

4月からは試験機に3号機が加わり、
試験飛行のペースも早まっているという。

「イスとか内装品をつけてテストをしていたり
寒冷地だとか、いろいろな条件で
テストされていますので順調だなと」
(メイラ 辻弘航空事業部長)

さらに視察団の一行が参加したのは、
モーゼスレイクにある企業との商談会だ。
アメリカの企業もMRJの量産化を
大きなビジネスチャンスととらえていた。

「貴方はMRJをつくるサポートをしているが
将来的には我々のような地元サプライヤーの
助けが必要になりますよ」
(地元のサプライヤー企業)

視察の最終日。
この日はMRJの試験飛行が見られると聞き、
滑走路に集まった。

姿をあらわしたのは、3号機。
加速に問題はないようだが・・・とんだ!
視察団からは思わず拍手が・・・

モーゼスレイクは、気候は年中穏やか。
さらに5本の滑走路を自由に使え、
必ずスケジュールを守ることができると
関係者は自信を強めている。

「本当に感激しました」
(第一システムエンジニアリング 松井篤社長)
「あれだけ急角度でテイク・オフ
するとは思いませんでした」
(旭精機工業 山口央社長)

「MRJのプロジェクトは日本の航空機産業にとって
将来への突破口世界への道を開くものなので
是非とも成功してほしい」
(名古屋商工会議所 小川秀樹専務理事)

視察団のメンバーはMRJに対する
世界の信頼を勝ち取るためにも
パリでの展示を是非実現してほしいと
話していました。