FEAUTURE特 集

旬撮24時

名駅高層ビルの"窓拭き職人"

17.06.23

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カメラの密着特集「旬撮24時」。

高層ビルの窓拭き職人の
1日に密着しました。

高さ200メートル。

ゴンドラに乗って窓拭きをする人たち。

"窓拭き職人"のワザに迫る!

朝礼で、
この日の天気や風の強さなどを確認する。

向かったのはビルの屋上。

そのビルとは、
2016年6月に全面開業した

JPタワー名古屋。

名駅地区にたつ高層ビルの一つだ。

高さは195メートル、その眺めは...。

「今から安全点検を行います
安全帯よし、落下防止対策よし」
(25年目のベテラン 西岡寿也さん)

まずは安全確認。

窓を拭く道具がちゃんとベルトに
くくりつけられているかをチェック。

何を落としても地上では大事故になるため、
すべての持ち物は、しっかりつながれているのだ。

午前9時いよいよゴンドラへ。

この日は、JPタワー中央部分の
最上階から4階までを一気に清掃する。

JPタワーではすべての窓に、
ガイドレールと呼ばれる溝がついている。

これにゴンドラについたローラーをはめ込んで、
1階ずつ移動するのだが、
揺れるゴンドラからそこに入れるには
熟練のテクニックが必要となる。

「ガイドレールにガイドローラーをはめ込んだ所ですね、
ゴンドラの揺れ(風や作業中)軽減するための装置、
有るのと無いとでは全然違います」
(作業員)

目もくらむような高さから窓拭きはスタート。

作業は3人横並びで、1人1枚ずつ拭いていく。

縦2.2メートル、横1メートルの窓を、
洗剤のついたモップで濡らしながら、
ワイパーのような道具でふき取っていく。

うっかりすると地上に水滴が落ちてしまうので、
スピードが重要となる。

3人の息のあったペースで作業は進んでいくが、
こんな時にペースが崩れる。
それは・・・、

鳥のフンだ。

まだハトのフンは軽くこするだけで
拭き取ることができるのでいいが、
カラスのふんは厄介。

「こういう時は皆の手をとめてもらって
雑巾で強くこするしかない」
(作業員)

そうするとほかの人に待っててもらうことになる。

地上からみると・・

「あそこからこっちは見たくない
ちょっと怖いです、自分には無理です。」
(通行人)

この日、名古屋の気温は30度近くまで上がった。

この時期は壁面からの照り返しも強く、
ゴンドラの中は"蒸し風呂"状態に-。

飲み物を下に落とさないよう、
しゃがみ込んで水分を補給する。

午後4時、1日の作業が終わった。

JPタワーの窓は実に8,000枚以上。

1日5、6時間の作業で、
すべて終わるのには1カ月かかるという。

「1人1枚ガラス(を拭くが)見ると
すごくいっぱいあるけれど、
皆と協力してやり終えた時
達成感がすごくあります」
(25年目のベテラン 西岡寿也さん)

ビルの窓ガラスが輝いて見えるのは、
彼ら"窓拭きのプロ"たちの支えがあってこそだ。


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