テレビ愛知

FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

"関の彫刻刀"海を渡る!

17.11.09

1.1.jpg 1.3.jpg 1.2.jpg

少子化などで
販売不振に悩まされていた
学童向け彫刻刀の
トップメーカーが
ちょっと変わった商品で
世界の市場に打って出ました。

その商品とは?

この彫刻刀、
みなさん見覚えありませんか?

学童向け彫刻刀で
全国一のシェアを誇る
老舗刃物メーカーが、
その自慢の技術で、
世界に打って出ました。

その会社とは
岐阜県関市の「義春刃物」。

「今日はよろしくお願いします。」
(岡田アナ)

出迎えたのは、
新製品の開発を担当する
田中淳也(たなかじゅんや)さん。

さっそく工場の中に入ると・・・

「どうぞ」
(義春刃物 田中淳也課長)

案内された部屋には職人がずらり。

彫刻刀の仕上げはすべて手作業だ。

こちらは三角刀と呼ばれる彫刻刀。

ところが...
ボール紙でも刃が立たない。

これに職人たちが
ひと手間加えると、
刃先が生まれ変わるという。

使うのは、バフと呼ばれる工具。

高速で回転し、刃先を磨く。

「これを実際に職人が
切れるように仕上げてみますね。」
(義春刃物 田中淳也課長)

磨き方は企業秘密。

ただ驚くべきはそのスピードだ。

「はい、出来ました。」
(義春刃物 田中淳也課長)

「えっ!もう完成!?」
(岡田アナ)

はたしてその切れ味は...

「すごい!ものの数秒でこの切れ味!
こんなに変わります!?」
(岡田アナ)

この技で全国トップシェアを
守りつづける義春刃物。

ところが近年、
国内の彫刻刀の需要は減っているという。

理由は小学校の授業にある。

「(彫刻刀を)使ってくれる
お子さんの数が減ってきている。
(版画が)選択制になって、
図工の授業で彫刻刀を使わずに
大人になるお子さんも増えている。」
(義春刃物 田中淳也課長)

そこで田中さんが目を付けたのが、
こちらの商品だ。

「さっき見た彫刻刀の刃先が!」
(岡田アナ)

「彫刻刀のような刃が
20本付いたキッチン用品です。」
(義春刃物 田中淳也課長)

これ、実は牛肉や豚肉の筋を切る器械。

肉を多く食べる
アメリカやオーストラリアの家庭では
定番のキッチン用品だ。

インターネットの
クラウドファンディングで資金を集め、
1年前から販売を始めたところ、
なんと45カ国の人たちから注文を受けた。

その性能は・・・

「こんな簡単に出来るんですか?」
(岡田アナ)

切れ味鋭い20本の刃で、
手早く確実に肉の筋を
断ち切れるのが人気の理由。

秘密は、刃の形にある。

従来の筋切り機の刃は平らだが・・・

ニクサスは、
彫刻刀のように
刃先がカーブしている。

彫刻刀づくりで培った技術を活かし、
脂で滑りやすい肉の筋を、
逃すことなく断ち切ることができるのだ。

「刃先の品質に自信がありましたので、
ニクサスをきっかけに世界で
義春ブランドを知ってもらいたい」 
(義春刃物 田中淳也課長)

次の目標は彫刻刀そのものを
世界に広めること。

手始めに、
彫刻刀アートを気軽に
楽しめる商品を開発した。

「当社は彫刻刀に
強い自信を持っていますので、
彫刻刀メーカーとして義春ブランドが
世界一になるように事業を進めています。」
(義春刃物 田中淳也課長)

義春刃物のニクサスは
インターネットの通信販売などで
1個3000円前後で買えるということです。