FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

岐阜・美濃 "破れない和紙"で常識破る

17.11.16

1.1.jpg 1.2.jpg 1.3.jpg

岐阜の伝統産業、
美濃和紙で新たな商品を次々と
生み出している会社があります。

和紙の常識を覆す、その商品とは?

岐阜県美濃市。
旧家が並び、
"うだつの上がる"
町として知れらている。

ここで美濃和紙の商品を製造、
販売しているのが
ティージェイピーコーポレーションだ。

「こんにちは!」
(岡田アナ)

「こんにちは!宜しくお願い致します。」
(社長)

「今日は宜しくお願いします。」
(岡田アナ)

こちらが社長の市原慶子さんだ。

ただ店内を見渡すと...

「和紙のお店というふうに
伺ってやって来たんですけど
お店を見る限りでは和紙が
どこにあるのかわからないんですが」
(岡田アナ)

「ここにありますモノ全てが
和紙で作った物です。」
(TJPコーポレーション
        市原慶子社長)

「えっ?」
(岡田アナ)

そう!この造花はもちろん・・・
こちらのタオルも。

さらにこんなマフラーまで、
すべて美濃和紙で作った商品だ。

「ちょっと入った時に
ずっと気になっていた
ウエディングドレスも?」
(岡田アナ)

「ウエディングドレスはすいた紙を
そのままドレスに生かして」
(TJPコーポレーション
        市原慶子社長)

「ええ!素敵!良いですね。」
(岡田アナ)

「着てみますか?」
(TJPコーポレーション
        市原慶子社長)

「良いんですか?
私ウエディングドレスまだ
人生で一度も着た事がないんですけど
やった!」
(岡田アナ)

岡田アナウンサーの
ウエディングドレス姿がこちら!
その着心地は?

「本当に軽くて肌触りが抜群ですね!」
(岡田アナ)

「全部の重量が400gぐらい」
(TJPコーポレーション
        市原慶子社長)

「そんなに?」
(岡田アナ)

その重さは、
シルクのドレスの約半分と、
とにかく軽い。

独特な紙漉きの方法を使い、
デザインもエレガント。

海外のショーでも紹介され、
これまでに約100着が売れた。

しかしなぜ、こんなドレスを作ったのか?

「便箋とか封筒とかそういうモノが
和紙としてはポピュラー
若い方に和紙って
すごいね!ナウいね!って
言っていただけるような
モノにしたくて
ウエディングドレスを作った」
(TJPコーポレーション
        市原慶子社長)

作り手も減少し、
衰退が続く美濃和紙業界。

こうした状況を打開するために
考えたのがこのドレスなのだ。

さらに岡田アナウンサーが
見つけたのは...なんと靴下。

こちらも和紙でできているという。

和紙だけに耐久性が心配なのだが...
ご覧のとおり、洗濯しても破れない。

「雑巾絞りをしても大丈夫!
全然破れていないです。」
(岡田アナ)

秘密は作り方にある。

「和紙を糸にして作っておりますので」
(TJPコーポレーション
        市原慶子社長)

「ほぉ!糸!」
(岡田アナ)

こちらがその「和紙の糸」!
細く切った和紙をねじり、
コヨリにしてある。

繊維が複雑に絡み合うので、
濡れて繊維がほどけたり、
ちぎれたりしにくいという。

和紙の糸を編んだ生地には
他にも特徴がある。

美濃和紙の布と綿の布を水に浸すと・・・

「どんどん指先の方に
上がってきています。
一方こちら綿なんですが、
うっすらと吸ってるかな?」
(岡田アナ)

開始から1分。

和紙の布は、
どんどん水を吸い上げている。

和紙は木綿より繊維の密度が低く、
吸水性が高いのだという。

汗を素早く吸い取り、蒸れにくい。

この特徴が評判を呼び、
和紙の靴下は、
自転車競技の日本代表選手も
愛用しているという。

1300年の伝統に
革命をもたらす市原社長、
和紙の布に対する期待は大きい。

「日本の繊維産業は
大変沈んでいますので
和紙の衣類がポピュラーな
物になって"知っているよ"
"着ているよ今日も"
というくらい浸透すればいい」
(TJPコーポレーション
        市原慶子社長)

ドレスの価格は
一着30万円から50万円です。

着てみて感じたのは、
とにかく軽くて窮屈さがない、
ということでした。


ページトップへページトップへ