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"名古屋の歌"はヒットしない!?

17.12.08

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名古屋市は、
「魅力のない街ナンバー1」
の汚名を返上するため、
みんなに親しまれる
名古屋のご当地ソングづくりに
とりかかりました。

しかし、
名古屋のご当地ソングは
これまでヒットしたことが
ないんです。

なぜなんでしょうか?

名古屋市が2017年度
200万円をかけ、
ご当地ソングを作るのは、
この人の意向もある。

「紅白を目指せる、みんなが
 歌って楽しい歌を作らなければ
 なんで東京と大阪には歌がある!?
 有楽町で逢いましょう
 銀座の恋の物語 東京音頭」
(名古屋市 河村たかし市長)

突然ですが、
「名古屋のご当地ソング」
といったら、何を思い浮かべますか?

テレビ愛知が名古屋市民に
アンケートを行ったところ、
もっとも多くの人が挙げたのが、
こちらの曲!

中日ドラゴンズの応援歌、
「燃えよ ドラゴンズ」
214人中、60人。

しかし、ご当地ソングでは・・・ない

続く2位に選ばれたのは、
あの大物歌手が歌った
"名古屋の歌"だ。

石原裕次郎さんの「白い街」で35人
昭和の大スターが歌ったにも関わらず、
レコードの販売枚数は、約30万枚。
東京・銀座を歌った
「銀座の恋の物語」の
わずか1割程度だった。

なぜ"名古屋の歌"は
ヒットしないのか?
この人を直撃した。

名古屋はええよ やっとかめ
今回の『名古屋ご当地ソングアンケート』で
3位にランクインした
「名古屋はええよ やっとかめ」を歌う
地元タレント・つボイノリオさん。

「もともと都市の持っている
 イメージに曲を乗せて
 その相乗効果でヒットしていった
 名古屋は残念ながら
 そういうイメージがない
 ロマンチックなとか
 しっとり感がないので
 だからなかなか共感を呼ばない。」
(つボイノリオさん)

「都市の持つイメージ」とは何だろうか?

著書「ご当地ソング 風景百年史」で
名古屋を「歌の空白都市」と評した
立教大学の溝尾良隆名誉教授は、
「戦後の名古屋の
 都市計画が影響している」と指摘する。

「100メートル道路を造ったり
 他の街では考えられないことをやった、
 たぶん名古屋は"住んで良い街"ではあるが、
 だけど一方の"訪れて良い行きたい街"
 という意味ではそういった面の
 イメージが低いのではないか
 名古屋の歌を作ろう
 という気が起きにくいのでは」
(立教大学 溝尾良隆名誉教授)

さらに、地元ライターとして
名古屋を知り尽くす
川合登志和さんからは、
こんな指摘も。

「歌で重要な要素は、
 物語の背景にある景色と望郷の念」
(ライター 川合登志和さん)

望郷の念とは、
ふるさとを懐かしむ想いだが、
名古屋を含む愛知県の、
大学進学時の地元残留率は、
なんと71.4%で全国1位!

就職時の残留率も全国2位で、
圧倒的に地元にとどまる割合が高いのだ。

「名古屋を離れて"あぁ名古屋懐かしいな"
 歌を聴いて"名古屋を思い出すな"という
 人が圧倒的に少ないという要素は大きい」
(ライター 川合登志和さん)

名古屋市が目指すのは、
"みんなで歌って踊れる曲"
ということで、
2018年3月の完成を目指し、
制作を進めている。

「やっぱり自分が体験できるということ、
 聴くというだけではなくて
 "名古屋ってこんな所もあるんだ"とか、
 "本当にそうなのかな 行ってみたい"
 とラリー(周遊)ができる歌にした方が
 良いのではないかと思っている。」
(作詞家・プロデューサー 有森聡美さん)

名古屋市は、これまでも、
行政主導でご覧のような
ご当地ソングを作ってきました。

「みんな名古屋で」とか、
こちらは演歌で、
「どんとこい名古屋」とか...
 
今度こそ、ヒットさせられるのか?
完成披露は2018年3月です。