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なぜ24時間フィットネスジムが急増?

18.01.19

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夜、11時過ぎ、
街に出てみると・・・

かつて、24時間営業だった大手牛丼店は閉店
コンビニも、24時間営業を見直すご時世
そんな中、煌々と電気がついている建物を発見。

スタッフが中に入ろうとすると・・・

鍵がかかっている

しばらく様子を見ていると・・・、
誰か来たようだ。

鍵を開けて中に入っていく。
付いて行ってみると・・・

実は、こちら、
『24時間営業のフィットネスジム』!
今、急激に増えているんです。

深刻な人手不足や
経費、コストの問題から、
コンビニも24時間営業を見直す今、
なぜ、増えているのでしょうか?

「コストがかかるというのが
(コンビニなどが)
 24時間営業を見直す大前提。
 うちは、24時間開けても
 コストは上がらない。同じなんです。」
(フィットネスジャパン
    事業企画部部長 石渡健太郎さん)

取材で訪れたのは、「エニタイムフィットネス」。

アメリカで生まれ、2010年に日本初上陸。
わずか8年足らずで全国300店舗と
急成長している・・・

最大の特長は、24時間営業だ!

「仕事が、9時10時ごろに終わるので
"好きな時間に来て好きな時間に帰る"のが
 良いところかなと思います。」
(利用者)

しかし、
『営業時間を延ばしてもコストが上がらない』とは、
どういうことなのか?

それを可能にする秘密兵器があるという・・・

「ALSOKの非常ボタンが至る所にあって
 押すとALSOKの人が駆けつけます。」
(エニタイムフィットネス瑞穂通店 佐藤浩平さん)

ジムの各所に非常ボタンが
さらに!

「首にかけるタイプもあって
 押せばすぐに駆けつけてくれる。」
(エニタイムフィットネス瑞穂通店 佐藤浩平さん)

なぜ、警備会社との連携が、24時間営業につながるのか?

夜中、ジムを訪ねてみると・・・

客の姿は見えるものの、
スタッフが1人もいないことに気づく。

実は、午後7時から翌朝10時まで
スタッフはいないのだ。

「スタッフなしでシステムで稼動してるだけ。
 余計にかかる費用は空調と電気代くらい。
 全体のコストから考えるとそれは微々たるもの。」
(フィットネスジャパン
    事業企画部部長 石渡健太郎さん)

スタッフがいない代わりに警備会社を活用。

先ほどのボタンの他にも、
ジムのいたるところに防犯カメラを設置し
24時間警備をしている。

ジムの利用者は・・・

「防犯カメラとかセキュリティが
 しっかりしてますし
 カギがある人しか入れないので
 全然気になりません。」
(利用者)

また、インストラクターがいなくても
使いこなせるマシンに特化することでも経費を減らし、
比較的安い会費につなげているという。

「24時間いつでも使えて、家の近所にあって、
(従来の)1万円とかじゃなくて7千円とか
 6千円とかで通えたらそっちのほうが
 良くないですか?という提案なんです。」
(フィットネスジャパン
    事業企画部部長 石渡健太郎さん)

エニタイムフィットネスの他にも、
参入相次ぐ、24時間ジム。

既存の大型店の中にも、
24時間営業に変更するところが。

「(24時間化したら)新規会員も増えたが
(24時間利用に)変更する人も結構いて
 自分たちの想定ぐらいは増えた。
 チャンスさえあれば
(24時間化を)進めていきたい。」
(メガロス千種 畑田智充支配人)

一見、世の中の流れに逆らうような
フィットネスジムの24時間営業化を後押しするのは、
意外にも、深刻な人手不足だと専門家は指摘する。

「人手不足はネガティブ(否定的)に捉えがちだが、
 逆に人手不足に直面することで、それを打開するため
 今まで当たり前だったやり方を抜本的に見直すとか
 システムを大胆に導入するとか
 新しいビジネスチャンスが生まれてくるんじゃないか
 と思います。」
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 杉本宗之さん)

こうした24時間ジムは、
コンパクトに営業ができるため、
コンビニや書店の2階に設置しようという動きも
広がっています。


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