FEAUTURE特 集

ザ特集

中高生が伝える"戦争"とは!? 後編

18.07.19

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豊田市の高校生と中学生が
戦争の悲惨さを訴える
「朗読劇」の後編です。

練習の成果は本番で
発揮できたのでしょうか?

戦争の悲惨さを伝える朗読劇。
取り組んでいるのは
南山国際高校と中学の生徒たちです。

「崩れぬ平和を平和を返せ」

「これをみんなに聞いてもらって
 少しでも争いがなくなればいいかなと思う」
                 (生徒)

指導するのは演劇部顧問の馬場先生です。

「ちょっと早口かな。
 一生懸命読んでいるのはいいんだけど」
            (馬場 豊先生)

朗読劇は、
馬場先生がこれまで読んできた
戦争に関する詩や体験談の一節を
つなぎあわせて自ら作りました。
本番を前に熱のこもった練習が続いていました。

この日、馬場先生は、
平和公園にある戦没者慰霊碑を訪ねました。
戦争で犠牲になった人たちの思いに
寄り添いたいと思うからです。
  
「私自身も戦争の体験者ではありませんが、
 想像力を働かせて追体験するような思いで
(戦争の)本を自分なりの読み方で
 丁寧にしっかり読むという作業をしていく中で
 戦争とか平和について考えを深めるきっかけになれば」
                   (馬場 豊先生)

本番の日を迎えました。
会場は、名東区にあるピースあいちです。
ここは戦争の悲惨さを後世に伝えるための施設です。
朗読劇が上演されるのは、今回で10回目です。

「戦争のこと、その悲惨さをイメージする
 高校生・中学生の若い声が響くと
 平和が大切だということが伝わってくる」
     (ピースあいち・熊本 亮子さん)

舞台の幕が開きました。
朗読劇は原爆の恐ろしさを訴える詩から始まりました。

「ぴかドンの時は僕は小さかった。
 お母さんの顔や体のけがは知らない。
 今頃になって顔の傷からガラスが出てくる」
「弟は僕に水、水、といった。
 弟は黙ってそのまま死んでいった」

「かけがえのない地球を残すため
 地雷ではなく花をください
 地雷ではなく花をください。」

朗読劇は大きな拍手で幕を閉じました。

「すごい緊張したんですけど多分伝わったかなと」
                   (生徒)
「戦争全体のつらさというものが
 まっすぐに伝わったのでは」
        (馬場 豊先生)

平和を願う朗読劇。
馬場先生はこれからも続けていきたいと考えています。


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