FEAUTURE特 集

旬撮

長良川鉄道の"犬駅長"

18.09.14

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岐阜県の中濃地方を走る第3セクター、
長良川鉄道の美濃太田駅には
「ときどき駅長」として、犬が活躍しています。

その犬の働きぶりをカメラが捉えました。

手を振って駆け寄る子供に
スマートフォンで写真を撮る人。

その中心にいるのは、犬の雪之丞。
たすきには駅長とかかれています。

ゴールデンレトリバーの雪之丞・11歳。

毎週土曜日の朝、岐阜県多治見市から
長良川鉄道の美濃太田駅に向かい、
"駅長"を務めることになっています。

駅に着くと早速、雪之丞は変身!
ネクタイをつけ、帽子をかぶるのがトレードマーク。

こうして週に1度の「駅長犬」が始まります。

乗客たちが雪之丞を見つけるとすぐに
写真撮影会になるほどの人気ぶりです。

雪之丞は過去に雑誌のモデルを務めるなど
輝かしい経歴の持ち主で、
4年前に「駅長」に任命されました。

「マスコットキャラクター的存在がいなかったので
 雪之丞くんを前面的に売り出して鉄道に
 1人でも多くのお客さまに乗ってもらう
 工夫ができないかなと(思った)」
(長良川鉄道 佐々木綱行運輸部長)

乗客らを虜にするのは、雪之丞の行儀良さと愛らしさ。
あらゆる世代の人を笑顔にしてくれます。
列車の中からも写真を撮る人がいるほどです。

「犬、大好きだからすごくいい」
(乗客)

「かわいい、すごくかわいい、いい子だわ」
(乗客)

ただ夏は雪之丞にとって、
ちょっと違いました。

その理由は7月上旬に岐阜県を襲った豪雨。
長良川鉄道の線路上に土砂崩れや浸水、
倒木などの被害があり、
一部区間で運休を余儀なくされました。

「美濃市地内で1カ所土砂の流入があり
 電気システムの設備が土砂によって流された」
(長良川鉄道 佐々木綱行運輸部長)

その後、復旧したものの
システムの回復にはまだ時間がかかるため、
OBの職員の協力を受けながら、
「手信号」で運行している区間もあります。

この間、雪之丞は、休みとなってしまいましたが、
飼い主の香住輝雄さんはこう話します。

「毛皮を着た犬ですから暑さに弱く
 この期間は休ませてもらった
 ありがたかった 休息できて 
 これからも頑張っていける」
(雪之丞香住輝雄さん)

「暑いけど頑張ってね」 
  (乗客)

「雪之丞」出発進行


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