
俺たちの窯 ~産地を越えた陶芸家の挑戦~
2017年3月25日(土) 午前11時30分~
番組内容
国内の焼き物の産地で活躍する若手陶芸家5人が、岐阜県多治見市に共同の“窯”を作った。産地の垣根を越えた陶芸家たちの作品作りに密着!

備前焼、信楽焼、瀬戸焼、そして美濃焼、国内の焼き物の産地で活躍する若手陶芸家たちが、産地の垣根を越えた焼き物づくりをめざす陶芸家グループ、“あかつき”を結成した。
彼らは岐阜県多治見市に共同の窯を作り、“引き出し”と呼ばれる美濃焼の伝統技法に挑戦。“引き出し”とは、真っ赤に焼きあがったままの状態で作品を窯から取り出し、外気で急激に冷却させ、独特の艶を出す技法なのだが、信楽(滋賀県)、備前(岡山県)の陶芸家にとっては 未知の焼き方だった。
彼らは、地元の土とはまったく性質が異なる“美濃の土”にも悪戦苦闘。チームの仲間から様々な刺激やアドバイスを受けながら作品のイメージを膨らませる。
そしていよいよ窯の中から彼らの“新作”が引き出される――
果たして作品作りは成功するのか?産地を越えた共同制作の中で、自らの陶芸に新境地を見出すことができたのか?
プロデューサーの一言
陶芸の世界では、50歳を越えてようやく一人前といわれるようになるそうです。今回取材したのは全員、40歳前後のアラフォー世代で、次の日本の陶芸界を担う人たちばかり。しかしその分、自らの陶芸スタイルを見つけるために日々模索を続ける、“悩み多き”世代でもあります。番組では、伝統の担い手として陶芸と真摯に向き合う彼らの作品づくりを丁寧に取材しました。また撮影には、デジタルシネマムービーカメラを使用し、土と炎、そこから生み出される作品の造形美もみどころの一つです。
フォトギャラリー
出演
■チーム“あかつき”
古谷和也(信楽焼)
伊勢崎晃一朗(備前焼)
加藤亮太郎(美濃焼)
新里明士(美濃焼)
寺田鉄平(瀬戸焼)