チョンドゥン(チョン・ジョンミョン)
両班・キム進士の息子として誕生するが、賤民マクスンの息子にすり替えられる。物乞いとして育つが、賢明で誠実。独学で勉強に励み、ソンに弟子入り。その後、革履物屋の職人を経て、ドンニョの旅閣で働き、貿易商として成果を上げるが、賤民出身で差別され自尊心を傷付けられることも多い。ドンニョを慕っているが、身分を越えて相棒となったギドンに彼女が好意を持っているのを知り苦悩する。やがて、義賊として立ち上がる。
ギドン(イ・サンユン)
物乞い集落でマクスンが産んだ息子だが、すり替えられ、キム進士のもとで両班として育つ。乳母となった実の母に甘やかされて育ち、ガキ大将で勉強嫌いのお坊ちゃま。子供の頃からドンニョに恋心を抱いていたが、当時は手痛く振られる。チョンドゥンと相棒の契りを結んだ以降は、凛々しく成長。補校となり事件を解決し不正を正そうとするが、汚職に満ちた悪政時代ゆえ、歯がゆい思いを味わう。チョンドゥンと妹グムオクとの結婚を望んでいる。
ドンニョ(ハン・ジヘ)
書堂の先生である学者ソンの娘。美しく聡明なしっかり者で、書芸の才能がある。物乞いのチョンドォンにも分け隔てなく接する
思いやりのある人柄。父親が他界したあと窮地に陥るが、後年、旅閣の女主人として頭角をあらわす。人を疑うことを知らないチョンドゥンより商売の駆け引きに長け、処世術も心得ている。幼い頃は、キム進士のせいで家が没落したためその息子ギドンを憎んでいたが、しだいに惹かれていく。
ダリ(ソ・ヒョンジン)
両親を早くに亡くし、革履物職人ファンに育てられた孫娘。ファン仕込みの優秀な職人でもある。叔父であるカンに銃の扱いを教わり、狩猟の名手となる。幼い頃は、一緒に狩りをしたギドンに片思いして振られたことも。見習いとなったチョンドゥンに厳しく履物作りを指導していたが、大人になった後は、言いたいことを言い合う友人関係に。のちに、銃の腕前を活かし、義賊として世直しに身を捧げるようになる。