第14回 真夜中のシンデレラ
2014年10月30日(木)
キム・ジュウォンの家で開かれていたパーティーに、ライムが現れた。「私は人魚姫にしかなれないの?」と尋ねるライムに、キム・ジュウォンは「こんなかっこいい女はいない」と答え、人目もはばからず熱いキスを交わす。
これを知ったキム・ジュウォンの母プノンは見せしめにアヨンを解雇させ、キム・ジュウォンと別れるようライムに警告する。
2014年10月30日(木)
キム・ジュウォンの家で開かれていたパーティーに、ライムが現れた。「私は人魚姫にしかなれないの?」と尋ねるライムに、キム・ジュウォンは「こんなかっこいい女はいない」と答え、人目もはばからず熱いキスを交わす。
これを知ったキム・ジュウォンの母プノンは見せしめにアヨンを解雇させ、キム・ジュウォンと別れるようライムに警告する。
キム・ジュウォン…ヒョンビン
ロエルデパートCEO。
「神は女に違いない。だから俺を作ったのさ」と言い放つほどの自信満々な俺様オトコ。
凛々しい眉、通った鼻筋、長身で引き締まったカラダ、そして女を捨てる瞬間ですら甘美で、頭脳までセクシー!!な男。
またバックグラウンドも並ではない。アメリカの一流大学を卒業し、事業家一家の母方の祖父からロエルデパートを譲り受けるや、“超VIP戦略”で業界トップに躍り出た。
“週休5日”という勤務形態が槍玉にあげられることもあるが、経営判断に曇りはない。
ライバルは、従兄の“オスカー”。オスカーがスポーツカーを買えば、ジュウォンはスポーツカー売場ごと買い、オスカーがヨットを買えばヨットハーバーごと買い占めて、満足する。「男は永遠に子供のまま」というが、彼こそが生きた見本と言える。
理想の女性像は、財界20位以内に入る家柄の令嬢で、ミスコリアと並ぶ美貌と容姿を持つ27歳未満、海外の名門大卒。彼にとって、女性とは子を産み、より良く養育する人生の戦略的なパートナーだ。「一目惚れだの恋患いだのはホルモンの異常に過ぎない」と恋愛に対して、とても冷やかである。
そんなある日、彼の理解の域を超えた女性、ライムに出会ってひどく当惑することになる。そして、こともあろうか、彼女の存在が無視できなくなっていく。
キル・ライム役…ハ・ジウォン
スタントウーマン。“カッコいい”というほめ言葉に弱く、理想の男性は自分よりジャブの速い男。
いくら酒を飲んでも崩れない均整のとれた体、化粧品の試供品だけでも輝く美貌の持ち主。
それでもなぜスタントをやっているのかと訊くと、「運命です」と答える。
消防士だった父の影響か、幼少時からテコンドーと合気道で体を鍛えている。さらに剣道と柔道をマスターした頃、父を事故で失い、消防士になりたかった彼女の夢も消えた。ある日、エキストラのアルバイトに行った際に、ジョンスのシャープなキックに魅了されて、スタントの道に飛び込んだ。夢を追いかけて、殴られたり転がったり、飛び跳ねたりと、身体的にはきついが、その仕事に幸せを感じ誇りに思っている。
ある日、傲慢で俺様オトコのジュウォンと出会う。他人の苦しみや感情に無関心でサイテーな奴と思いながらも、次第に気になる存在に。ジュウォンは、憧れのスターであるオスカーの従弟でもあり、彼と再会させてくれたことには素直に感謝している。
オスカー役…ユン・サンヒョン
韓国を代表するスターで、奔放なプレイボーイ。「来る女は拒まず、去る女は追わず。来る女はありがたく、去る女はもっとありがたい」がモットー。
韓国の音楽シーンは、二つに分かれる。それは、オスカーがデビューする前と、オスカーがデビューした後だ。
ワイルド系アイドルとして売り出し、キラースマイルと“音程修正ソフト”=AUTOTUNEのおかげで、日本や中国などアジア圏で絶大な人気を誇る韓流トップスターになった。母親以外のすべての女性を征服すると言って憚らないこの男は、女に別れを告げる時も最後のキスをしてキザに送り出す。
ある日、天性の音楽センスを持つサンに出会い、本気で彼をプロデュースをしたいと考える。しかし契約金として白紙の小切手をちらつかせても動じないサンに、プライドを傷つけられる。
もう一つ、心に引っかかっているのは、かつて本当に自分のことを愛してくれたのに、結局は深く傷つけてしまったユン・スルのこと。彼女を見るたびに、今でも胸がときめき、心が揺れる。彼女は復讐のためにこれ見よがしに、従弟のジュウォンに接近し始めるが、そんな姿が気になって仕方がない。
ユン・スル…キム・サラン
CF監督。「金持ちが無視される理不尽な世間」に不満。
目の前に「人生」という解答用紙が置かれていても、大抵の人は4つの選択肢から何一つ選択できず、答案すら提出できない。だが、ユン・スルは自ら5番目の選択肢を作り出す。
自分の人生の正解は自分が作るというのが、彼女のモットーである。 縁談の条件は完璧に備わっていているが、財閥家に嫁入りする前に、スター相手に火遊びでもしようとCF監督になり、それなりに名前も売れてきた。しかし、どんなに時間がたっても癒えない、過ぎ去ったオスカーとの熱い恋。深い傷を復讐で癒そうとオスカーに再び近づく。
【制作スタッフ】
脚本:キム・ウンスク
2005年第41回百想芸術大賞 脚本賞『パリの恋人』
『太陽の南側』『パリの恋人』『プラハの恋人』『恋人』『オンエアー』
『シティーホール』ほか
演出:シン・ウチョル
2009年第45回百想芸術大賞 演出賞『オンエアー』
『パリの恋人』『プラハの恋人』『恋人』『オンエアー』『シティーホール』ほか