誰にでも起こりえる
「認知症」をテーマにした優しい物語
地元を舞台に地元の物語を作る
ドラマプロジェクト!
ドラマの舞台はいつも東京ばかり。そんな常識を変える試みがスペシャルドラマ「忘れっぽいハムレット」です。制作スタッフの大半は地元。急ごしらえの混成チームが2024年夏、地元でドラマを作りたいとの一心で足並みを揃えました。
このプロジェクトに共感してくれたのが愛知県大府市です。「認知症不安ゼロ」を掲げる福祉の町を舞台に物語は始まります。脚本は名古屋市出身の俳優で劇団を主宰する佃典彦さんのオリジナル。「軽度認知障害(MCI)」と診断された祖父と、異変に戸惑う孫娘が、互いに支え合いながらハムレット公演に挑むのです。 今、認知症やその予備軍と診断される高齢者が激増しています。それは悲劇でしかないのか?やりたい事を諦めなければならないのか?大切な人とぜひ観てもらいたいドラマです。
それは認知症一歩手前の症状だった——
シェークスピアの悲劇「ハムレット」と言えば、主役は若くてイケメンな王子のはず…。ところが大府市で3年ぶりに復活した市民芸術祭は、そんな常識からかけ離れていた!主役に決まったのはなんと御年75歳、ガンコで口うるさい鈴森林太郎。しかも恋人役のオフィーリアは口を開けばケンカばかりの孫娘、唯奈だった。張り切って稽古に励む林太郎。だが覚えたはずのセリフが中々出てこない。軽度認知障害(MCI)—。それは認知症一歩手前の症状だった。林太郎がセリフを忘れるたびに稽古は中断。さらに東京から来た著名な演出家は気分屋のパワハラ男で、役者たちは辞めたいと言い出す始末。市長に「芸術祭の絶対成功」を厳命された若手職員・野上はうろたえるばかり…公演は大ピンチに!75歳の林太郎は、なぜハムレットにこだわるのか?唯奈がその“秘密”を知った時…それぞれの思いが動き出す。
愛知県出身の糸瀬七葉さん初主演!
内藤剛志さん、風間俊介さんら
豪華キャスト陣も!
孫娘の唯奈を演じるのはこのドラマが初主演、愛知県出身の糸瀬七葉さんです。大府市は思い出の地で、子供のころ「あいち健康の森」で父親にバク転を教えてもらったんだとか。連日朝早くからの撮影でしたが、いつもスタッフに笑顔を絶やさず、見事、主演をこなしてくれました。ハムレット役は愛知県が誇るベテラン俳優、鈴木林蔵さんです。シェークスピアの4大悲劇のうち「ハムレット」だけは演じたことがなく、今回ドラマとはいえ念願が叶いました。撮影ではJR大府駅前の林蔵さんのお店がロケ地の一つに。名物は劇中にも出てくるサンドイッチで、スタッフにもふるまってくれました。市民芸術祭のプロデューサーを初めて任される市の職員、野上役を演じるのは風間俊介さんです。風間さんが着るポロシャツの胸元には大府市の名産品「バイオリン」のロゴが!実は本物の職員の制服で、風間さんお似合いなんです。
物語のキーパーソンを演じるのは内藤剛志さんです。内藤さんと言えば刑事役が多いですが、今回は林太郎の親友でかつての舞台仲間、里崎を演じます。地元でドラマを作ろうという意欲を高く評価頂き、快く力を貸してくれました。
他にも清水くるみさん、土田英生さん、憲俊さん、寺坂頼我さん、末永桜花さんなど地元出身の注目俳優が続々と出演を快諾、にぎやかな顔ぶれとなったのです。
感謝!市民エキストラ700人超
撮影最終日、愛三文化会館の大ホールを埋めたのは、なんと700人を超える市民エキストラの皆さんです。ラストシーンの撮影が終わりオールアップの声が響くと、会場は盛大な拍手と笑顔に包まれました。地元を舞台にしたドラマの醍醐味を感じました。エキストラの皆さんに大感謝です。
出演 | 糸瀬七葉 鈴木林蔵 清水くるみ 土田英生 小島範子 伊沢勉 丹羽智則 尾碕真花 寺坂頼我 憲俊 末永桜花(SKE48) 山本未來 風間俊介 内藤剛志 |
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監督 | 佐藤さやか |
脚本 | 佃典彦 |
プロデューサー | 林雪彦(テレビ愛知) 大脇信(テレビシティ) |
協力 | 愛知県大府市 |
監修 | 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター |
制作著作 | テレビ愛知 |
撮影地 | 愛知県大府市 [ Google Map ] |