番組審議会
第413回テレビ愛知放送番組審議会
◇開催日時 | 11月13日(水) 午後3時~3時55分 |
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◇開催場所 | テレビ愛知本社 5階特別会議室 |
◇出 席 者 | 新田委員長ら7委員と当社関係者 |
◇議 事 | 当社から、社業、視聴率、視聴者センター対応について報告した。その後、事前視聴したテレビ愛知制作特別番組『沈黙する人たち-「恵」不正問題から見る障害者支援の現実-』[2024年9月27日(金)深夜24時57分から25時28分放送]について、合評した。主な意見は次のとおり。 |
- 番組構成について、中盤から後半にかけてどんどん見入っていくような流れがあり、そして最後はセリフで終わるというのが、何とも考えさせられて印象的だった。
- 黙っているしかない人たちの証言による番組で、状況を知ることはできたものの一層考えさせられた。「障害者」の記述について、近年は「害」をひらがなにすることもあるがテレビ愛知としての記述の方針はあるのか。
- 企業の不祥事と捉えていて、利用者やその家族に思いを寄せることができていなかったが、利用者の切実な思いに触れることで、不祥事を起こした企業への怒りの感情が増した。
- 声を出しても届かない弱い立場の方々にスポットを当てる、その報道姿勢が素晴らしい。もう一歩踏み込んで「恵」経営陣のコメントがあると良かったし、一番の被害者である障害を抱える本人とその家族をどう救うかということについても今後取り上げていってほしい。
- 利用者の母親による「今ある生活を崩したくないだけ」という沈黙の理由で番組は締めくくられた。あたりまえのささやかな願いすら叶わないという残酷さと深刻さを静かに訴えていた。同業者への密着で、健全な運営のあるべき姿を見ることができたのは救いだった。
- 措置制度から支援制度に移行した時にどのような考えで民間に移したのか。行政からの証言がなかったので、少し疑問が残った。
- 社会に必要な機能であって公共的な役割が大きいことを民間がやるということは、効率的な運用を目指しながらも絶対におろそかにしてはいけないものがある。鉄道会社を営む当社にも通ずるものがあると思った。民放として視聴率も必要な中、このような番組をどのような枠で扱っていくのかということも、民間企業としての放送事業者の難しさに通ずると感じた。