番組審議会
第415回テレビ愛知放送番組審議会
◇開催日時 | 2月20日(木) 午後3時~3時55分 |
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◇開催場所 | テレビ愛知本社 5階特別会議室 |
◇出 席 者 | 新田委員長ら7委員と当社関係者 |
◇議 事 | 当社から、社業、視聴率、視聴者センター対応について報告した。その後、事前視聴したテレビ愛知制作スペシャルドラマ『忘れっぽいハムレット』[2024年11月9日(土)午後4時から5時15分放送]について、合評した。主な意見は次のとおり。 |
- 認知症がもたらす困難や葛藤を描きつつも、希望と絆の大切さが強調されていた。視聴者の家族や友人が影響を受けていることも少なからずあろうという身近な課題である認知症、そういった重いテーマでありながらユーモアと温かさを交えて巧みに共感に導いてくれた。
地元の市民芸術祭という設定やロケ地、地元エキストラの起用など、地域社会の絆や助け合い、まさにそれを実践されたドラマだった。 - 大府市で撮影することになった理由を聞いてみたい。地元密着型のドラマで地元や近隣の方々にとっても視聴や現地訪問のインセンティブになると思う。
- 自分や家族も認知症になるのではと不安を抱える人が視聴者の中にも多くいると考えられ、共感が得られる題材だった。調べてみると大府市は全国に先駆けて認知症になっても不安のない街づくりをしているということで、現実味があるし、多くの地元の施設、俳優、市民が登場することで身近に感じられた。
- 丹羽さんという俳優は円頓寺商店街のナゴヤ座で活躍されている。山本未來さんや風間俊介さん等有名な俳優さんと地元のタレントさんが共演されている姿を見られるというのは幸せなことで、夢がある企画だと思った。
- これからの医療は「治す」だけではなく「治る」環境づくりにも注力していくことが重要であると、強く想いを新たにした。
- 役者や脚本家など知多半島をはじめ愛知県出身の方で番組作りをされていて、まさしくドラマの地産地消ができあがっている画期的な企画。親しみや地元愛を感じる番組だった。
- 認知症という重い事柄がテーマのものとしては、その大変さやご苦労がそんなに伝わってこなかった。古い台本と新しい台本のシーンの部分が非常に良かった。時を超えた想いが伝わってきた。「おじいちゃん、時々壊れちゃうんだ」という表現は少しきついと感じた。初期の認知症の方やMCIの方が聞くと悲しく感じられるのではと思った。