番組表

放送について

番組審議会

第427回テレビ愛知放送番組審議会

◇開催日時 4月22日(水) 午後3時~4時15分
◇開催場所 テレビ愛知本社 5階特別会議室
◇出 席 者 新田委員長ら7委員と当社関係者
◇議  事 当社から、社業、視聴率、番組種別の公表、視聴者センター対応について報告した。その後、事前視聴したテレビ愛知制作特別番組『3人の未完~愛する家族はなぜ死んだ~』[2026年2月28日(土)深夜24時55分から25時55分放送]について、合評した。主な意見は次のとおり。
  • 弱い立場に置かれた遺族の届かぬ声を世に示したことに感謝。 晴天時のドラレコ映像や空気弁の下の流出痕など状況証拠が明白であるにもかかわらず、なぜ行政は真実に背を向けるのか。調査委員会は県や水資源機構が中心となった「内輪の調査」に過ぎず、独立性と中立性が欠如している。原因不明のまま「対処療法」で済ませることは許されない。
  • 感情に流されず淡々と、しかし強い疑問を残す「誠実な作品」であり、視聴率では測れない価値がある。過剰な演出に頼らず、遺族の言葉と時間の積み重ねで真実に迫ろうとする姿勢が説得力を持たせた。安易な結論を出さず「分からないものを分からないまま描く」勇気ある判断が核となっていると感じた。出来事を一過性のニュースで終わらせず、その後の時間を追い続ける姿勢はテレビ愛知の大きな特徴だと感じている。
  • 被災直後の貴重な映像やドローン映像が、災害の恐ろしさを改めて知らしめた。遺族が「先生がいない」と語り、ミカンの木を遺品として引き継ぐ様子もよく取材されている。3人が亡くなっているのに「謎が残ったまま調査は終わり」となるのは信じがたい。水資源機構がインタビューに応じなかったのは残念である。タイトルの「未完」に込められた思いを聞きたい。
  • 「人災の疑いが相当程度ある」という印象を持った。行政の調査が不十分ではないかという問題提起であると受け止めた。行政の縦割りを浮き彫りにした点は面白い。第三者の専門家コメントや、雨量・地質の詳細なデータを提示して、より客観性を出しても良かったのではないか。番組全体が人災の印象を強く与える一方で、遺族が「大事にするつもりはない」と語るギャップが気になった。
  • 「未完」という言葉がダジャレのように感じられ、非常に重要な内容であるだけに、受け取り方に誤解を生む軽率さを感じてしまった。県の担当者の回答は事なかれ主義に見え、水資源機構については「ここが悪の根源では?」と思わせるほどの不信感を持った。対照的に、静岡市の難波市長の発言は非常に印象的であった。赤江珠緒氏の落ち着いたトーンが、沸き起こる怒りの感情を抑え、丁寧に語り掛ける雰囲気に合っていた。
  • 元栓を閉めたら水が引いたという具体的な証言等がある中で再調査がされないのは不思議である。行政が再調査に動かないのは他に何かあるのではないかと感じさせた。今回のような大雨でも湧き水でもない原因による土砂災害が繰り返されないよう、この番組を起点に原因をはっきりさせ、安全な国にする必要がある。
  • 遺族の方には辛い中よく取材を許していただけたし、1年半にわたる取材ではスタッフも一緒になって辛い思いをしたと思う。遺族の無念さや原因を知りたいという気持ちはわかる一方で、行政は「原因不明」と結論を出した以上、再調査はしないだろうと思う。静岡(熱海)の事例とは背景に違いがあると思うが、今回の調査報告書が空気弁の不備の可能性に全く触れていない点には「なんだかな」という印象を持った。他社では掘り下げない地元密着の事象に注目しようと思ったきっかけを知りたい。

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