番組表

放送について

番組審議会

第428回テレビ愛知放送番組審議会

◇開催日時 5月22日(金) 午後3時~4時15分
◇開催場所 テレビ愛知本社 5階特別会議室
◇出 席 者 新田委員長ら8委員と当社関係者
◇議  事 当社から、社業、視聴率、視聴者センター対応について報告した。その後、事前視聴したテレビ愛知制作特別番組『大須商店街殺人事件』[2026年3月21日(土)午後2時30分から3時30分放送]について、合評した。主な意見は次のとおり。
  • 生放送での参加型ミステリーという試みに半信半疑だったが、ミッションが自分自身にも課されているようで、映像の細部や発言に集中して視聴できた。大須商店街の実際のお店や容疑者の名字が愛知県にちなんだ地名になっている点に親近感が湧き楽しかった。ただ、謎解きの鍵となったテレビ愛知の20周年キーホルダーは、コアなファンでないと設立年を瞬時に判断できない。実際の正解者数や制作側の期待値が気になる。
  • 日頃はテレビを漠然と見ることが多い中、60分間気を抜けない視聴者参加型の番組だった。マニアでなく初心者でも「だれでも探偵になりきった感覚」や捜査の達成感を味わえる、難しさと簡単さの両立が図られていた。紹介された店舗に他のジャンルがあっても良かったし、最優秀名探偵の発表時にもう少し盛り上げる工夫があると番組に重みが出たとも感じる。体験型エンターテインメントに強い専門会社とのつながりも大切であり、今後の続編やリアルイベントへの展開に期待する。
  • 大須商店街という日常的な空間に架空の事件を配置することで、日常と非日常が隣り合わせであるフシギな没入感覚を生み出していた。テレビ愛知ならではの地域資産を最大限に活かした挑戦的な好例。生放送中にSNS投稿をリアルタイムで可視化する演出は一方向メディアに付加価値をもたらし、一度解決したかに見える事件の後にさらにもう一つの事件が起こる二段構えの展開も予測を裏切る巧みな構成だった。
  • Xを使って視聴者が参加し、別の事件を絡めてイベント連動型にした作りは非常に意欲的であり、参加費を徴収するマネタイズの仕組みとしても評価できる。日本一元気な商店街である大須の店舗を前面に出し、商店街と一緒に歩もうとする姿勢を一貫して感じられた。一方で気になった点として、事件解決の鍵が自社のキャラクターキーホルダーだったことはストーリーがやや安っぽくなった印象が否めず、大須観音などに関係する物品であればなお良かった。また、元事件記者として、遺体発見現場の遺体の下に最初からブルーシートが敷いてあった現場のリアリティさには少し違和感を覚えた。
  • SNSを活用して視聴者をリアルタイムで探偵役として参加させる仕組みに、新しいテレビの可能性を感じた。実在する店舗の登場により「本当にこの街で事件が起きているのでは」と思わせるリアリティがあった。一方で、情報量が多くて内容を理解することに集中してしまい、探偵というより速読に挑戦しているようでもあった。テレビは、ながら見でも分かることが大切な一方で、「視聴する」から「参加する」へ発展させようとする挑戦は興味深い。
  • テレビ番組の枠を超えた新しい「双方向型の番組配信」。ハッシュタグをつけたXの投稿がリアルタイムに共有される仕組みは、視聴者に強い没入感を与えた。限られた時間で190名もの応募があり54名が真相にたどり着いた結果は、企画がいかに視聴者を熱狂させたかを証明している。大須商店街偏重への懸念はあるが、逮捕されたはずの犯人が逃走して遺体で発見される衝撃的な展開から5月のリアルイベントへ続く構成になっており、番組内の店舗紹介は実際の街歩きイベントへの参加を促すための「壮大なプロローグ」として見事に機能していた。
  • 推理タイムやXの投稿画面の同時並行により、視聴者との一体化やテレビの新しい見方がよく提案されていた。エピソード2への連続性から一定のファン層ができると感じる。4年ぶりではなく、もう少し頑張って定期的に出会えるようになると地元のテレビ愛知という印象をつけられる。遺体の下にブルーシートが映っている違和感もあったが、ブラッシュアップしてファン層を作ってほしい挑戦的な番組。
  • 視聴者参加型の手法や、リアルイベントへのつなぎとしてマネタイズを模索する観点でのチャレンジは非常に良い。地元の店舗の紹介も地元密着のテレビ局らしかった。しかし、テレビ愛知をよく見ている人からすると20周年のキーホルダーはすぐに気づくため、ミステリーというほどのものではなく、全体的に少し安っぽい印象を受けてしまった。ミレニアム記念で平成13年の500円玉という使い方の意図も少し分かりづらかった。190人の参加という結果は私としてはちょっと寂しいと感じたため、制作側がどの程度を期待していたのかが気になる。

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