番組審議会
第431回テレビ愛知放送番組審議会
| ◇開催日時 | 9月9日(水) 午後3時~4時10分 |
|---|---|
| ◇開催場所 | テレビ愛知本社 5階特別会議室 |
| ◇出 席 者 | 加藤委員長ら8委員と当社関係者 |
| ◇議 事 | 当社から、社業、視聴率、視聴者センター対応について報告した。その後、事前視聴したテレビ愛知制作特別番組『激論!コロシアム~これでいいのか?ニッポン~副首都でニッポンはどう変わるのか?日本維新の会・吉村代表生出演SP』[2026年7月25日(土)午後1時30分から2時30分生放送]について、合評した。主な意見は次のとおり。 |
- 法案可決直後というタイミングの生放送で、吉村代表や広沢市長も登場し臨場感があった。一極集中是正や災害時のバックアップなど「そもそも副首都とは何か」を一般目線で身近に学べたと感じている。名古屋市の担当職員が3人しかいない話や専門家の補足発信、YouTubeの反響も含め、大変勉強になる番組だった。
- 副首都が「複数あってもよい」という考え方や全体像がわかった。ただ、南海トラフ巨大地震等のリスクを見据えると、単なる東京の人口分散ではなく、国家・経済機能のリスクをどう分散し、平時からどう運用するのかという「実行計画」がまだ不十分。愛知県と名古屋市が強みを生かして連携し、副首都機能を担うだけの能力と体制を築くことが求められる。
- 副首都構想自体には賛成だが、南海トラフのリスクを考えると「なぜ愛知・名古屋なのか」「東京と同時に被災しない場所か」という議論や他エリアの視点も聞きたかった。吉村知事の熱意と説明は分かりやすく好感が持てた一方、広沢市長の発言が少なく、名古屋のリーダーとして福岡や大阪に勝る強みをもっと語ってほしかった。
- 法案成立翌日に生放送を合わせた制作陣の「先見性と攻めの企画力」を高く評価する。首都移転論の歴史や専門家を交え、「首都の引越し」ではなく「国家のバックアップ機能の構築」という本質を解き明かしていた。MC石原氏の巧みな進行や、放送後にYouTubeで10万回以上再生されるなど、配信面での成果も見事だった。
- ローカル局が法案成立直後という最高のタイミングで独自番組を生放送した意義は大きく、生放送の準備など大変なご苦労に敬意を表する。一方で「激論」というタイトルの割に賛成派が多く「吉村知事の独演会」のような雰囲気も拭えない印象だった。本当の討論番組とするならば、構想の課題を指摘する論者を配してもよかったのではないか。
- 吉村代表の説明で副首都の条件やリスク分散の必要性が整理でき、東濃地方の旧計画など過去の映像も効果的だった。ただ、広沢市長の発言には熱量が感じられず、体制の少なさも気になった。人口減少時代において単なる「成長」を掲げるのではなく、バックキャスティングによる「賢い縮退」も含めた副首都のあり方を議論する必要があると感じた。
- 副首都構想のポイントが整理された意義深い番組だったが、大阪と名古屋の熱量や準備には大きな差があると思った。広沢市長には愛知・名古屋がどれだけ副首都にふさわしいかを具体的に語っていただきたかった。「激論」と謳うのであれば、小池都知事を招いて一極集中派と対決させたり、「本音は大阪ありきの法案ではないか」という点に切り込んでも良かった。
- 前日夜に2票差で法案可決だったが、通らなかった場合はどのように番組を作ろうと考えていたのか。バックアップ機能の必要性は理解できたが、具体的に何の機能をどうバックアップするのか等のモヤモヤ感が残った。今後は具体的な運用面や、税制・財政措置を含めたスケジュール感が示されるのではないか。東海地域の発展にも関わることであり、テレビ愛知には今後も追跡取材を期待する。


