FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

世界初の素材でテントに革命

17.04.20

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紹介するのは
世界初の技術で、
「テント」の常識を覆した
驚きカンパニーです。

春、各地の花見やイベントの会場で
よくみかけるのがテント。

テントといえば、
骨を組んでビニールや布地を
張ってできあがりというのが一般的、
なのだが!

オンリーワンの技術で、
テントの世界の常識を
覆す会社が名古屋にあった。

その会社とは、
名古屋市中区の丸八テント商会だ。

佐藤社長は、世界でも初めてという
新しいテントの生地を開発したという。

佐藤社長が取り出したこのシート。

目も粗く、
一般的なテントの素材とは違うようだ。

すると社長が、
その生地を金属の型枠にあて始めた。

続いて登場したのはドライヤー。
しばらく熱を当てていると...
みるみるうちに形が変わった!

シートそのものはやわらかい。
ただ伸ばしても...この通り。

一度覚えた形は崩れない、
このシートを使えば、
骨がいらないテントを作れるのだ。

秘密は素材と編み方にある、
テント地をよーくみると、
糸の表面に光沢がある。

熱を加えて成型し冷やすと固まる、
ポリエステルの糸が混ぜてある。

さらにその糸を3つの方向から
編むことで編み目に柔軟性が生まれ、
滑らかな曲線を作ることが可能になった。

このテント地を使っている場所が
岐阜市にあるというのでいってみた。

「この建物の2階にあるということですが...
あ、もしかしてこれ?すごい!」
(岡田アナウンサー)

目の前に広がるのは巨大なドーム、
あわせて11個ある。

直径14メートル、なだらかなカーブは、
ほとんど骨組みを使わずに作っている。

このテントを設計したのは
世界的な建築家、伊東豊雄氏だ。

ただ巨大なドームを天井から
一点で支えるデザインは、
テントそのものの軽量化が必要だった。

大手の施工会社が、
どこも実現不可能と諦める中、
伊東氏のデザインを形にできたのは、
骨がいらない佐藤社長のテントだけだった。

「上のほうに巨大な力が加わりますので
強度や作り方で、丸八テント商会の
テント作りのノウハウが活躍した。」
(丸八テント商会 佐藤均社長)

会社の製品は、
もはやテントだけにとどまらない。

西陣織のメーカーと組んで
靴やかばんを製作したり、
大手企業からはこんな依頼も・・・

「ギャオー」
(映画「シンゴジラ」より)

映画、シンゴジラのセットの製作や
大手自動車メーカーの
ショウルームの装飾も
手がける佐藤社長、
今後は海外展開も計画中だ。

「世界に情報発信しながら、
面白いテントを世界中に
広げていきたい
というふうに思っています」
(佐藤社長)

佐藤社長が今
取り組んでいるのは
夏場の気温が40度を超えるインドで、
日よけに使う遮光テントを
普及させようという
プロジェクトだそうです。


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