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FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

独自技術の豆腐で海外展開

17.06.28

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木曜企画、
小さな驚きカンパニーです。

今回は、独自の技術で
画期的な豆腐を作り出し、
海外展開に乗り出した
驚きカンパニーです。

まもなく7月。
暑~い時期の定番のおつまみといえば「冷奴」。

今回は、
驚きの方法で大豆の搾りかすの
「おから」を全く出さずに
豆腐を作った会社をご紹介します。

三重県四日市市にある「ミナミ産業」。
創業は1951年。
豆腐製造機器の開発・製造をしている会社だ。

「こんにちは」(岡田愛マリーアナウンサー)
「いらっしゃいませ」(ミナミ産業 南川勤社長)

出迎えてくれたのは、豆腐が大好物の南川勤社長。
早速、こちらの会社で作った豆腐を見せてもらうことに。

「これがですね、うちの「大豆まるごと豆腐」です」
(ミナミ産業 南川勤社長)

「一見、普通の豆腐と変わりはない」
(岡田愛マリーアナウンサー)

実は、この豆腐、おからを出さず、
大豆をまるごと使って作ったものだ。

豆腐を作る際、必ず出るのが、「おから」。
その量は、使用した乾燥大豆の1.3倍。
量にすると、
全国で年間70万トン以上もの「おから」が
産業廃棄物となっている。

「そもそもおからが出ないようにならないか
今回の研究のきっかけですね」
(ミナミ産業 南川勤社長)

「おからを出さないためにしたこと、ズバリなんでしょうか?」
(岡田愛マリーアナウンサー)

「それはですね、大豆を非常に細かい粉にする」
(ミナミ産業 南川勤社長)

そこで、ミナミ産業が参考にしたのが"竜巻"だ!

竜巻のような気流を発生させる装置を独自に開発。
気流の中で大豆同士をぶつけ合うことで、
きめの細かい粉末にすることに成功した。

こちらが、その大豆の粉末、大豆パウダーだ。

「ちょっとお肌に塗りつけてください」
(ミナミ産業 南川勤社長)

「肌にですか?すごい、おしろいみたい」
(岡田愛マリーアナウンサー)

「指紋のなかに入り込んでいきます」
(ミナミ産業 南川勤社長)

「それよりも細かいんですか」
(岡田愛マリーアナウンサー)

大豆パウダーの粒の大きさは20マイクロメートル。
「スギ花粉」よりも細かいというから驚きだ。

大豆パウダーから豆腐を作ってもらった。
水と混ぜれば、そのまま豆乳になるため、
おからは出ない。

加熱して、にがりを入れて固めたら、完成だ。
「大豆を水で柔らかく」する工程もなく、
製造時間を大幅に短縮できる。

(試食)「いただきます。大豆の風味がフワっと広がって。
なのに、舌触りがとっても滑らか。え、すごい」
(岡田愛マリーアナウンサー)

実は「大豆パウダー」は18年ほど前に完成していたが、
豆腐にすると1丁270円と高価で、
国内では、思うように浸透させられずにいた。
そこで目をつけたのが、海外だ。

2016年、フランスのパリに出店。
パリでは初の豆腐の専門店で、
産業廃棄物のおからを全くださないからこそ、
出店できたという。

「フランスは、非常に環境に厳しい。
(おからを出す)従来の豆腐の製造方法では
(パリ)市内には出店できない」
(ミナミ産業 南川勤社長)

早速、店内は、客で賑わっていた。
栄養価が高い「おから」が入っているのも、
人気の理由という。

「日本式の生の豆腐が世界で人気になってきています。
我々のやっている「大豆まるごと豆腐」を
世界に発信していきたい。」
(ミナミ産業 南川勤社長)

パリに出店したのは、
その発信力の大きさも理由だったそうで、
来年春ごろには、
中国に大豆パウダーの工場を作り、
海外進出を加速させる考えです。

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