番組表

FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

精密加工のアイデア製品で危機脱出

17.08.10

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精密加工の技術をいかした
アイデア製品を次々と生み出し、
経営危機のピンチを脱した
驚きカンパニーがありました。

「失礼します。あ~!結構握力強いですね!」
(岡田愛マリーアナウンサー)

握手の相手はロボットハンド!
作ったのは、岐阜の町工場だった!

「あっ!ありました!岩田鉄工所!」
(岡田愛マリーアナウンサー)

岐阜県羽島市にある岩田鉄工所は

機械部品や電子部品の
精密加工を請け負う会社なのだが、
その技術を活かし、
オリジナルのアイデア商品を開発した!
その名も「シンスケさん」だ!

「シンスケさんとは
どういうモノなんですか?」
(岡田愛マリーアナウンサー)

「ここにあります。」
(岩田鉄工所 岩田勝美社長)

「おっ!」
(岡田愛マリーアナウンサー)

「こうやって...」
(岩田鉄工所 岩田勝美社長)

「お~!すごい!」
(岡田愛マリーアナウンサー)

伸助さんとは、お年寄り向けに開発された
電動で伸び縮みする杖だった!

「階段の上り下りで
上る時にこのままの長さだと力がはいらない」
(岩田鉄工所 岩田勝美社長)

「確かに!」
(岡田愛マリーアナウンサー)

「短くするとちゃんと力が入る」
(岩田鉄工所 岩田勝美社長)

「なるほど!段差分を縮めて」
(岡田愛マリーアナウンサー)

「杖の上に乗っても縮まない」
(岩田鉄工所 岩田勝美社長)

シンスケさんを分解してみた。

杖の中に仕込まれているパイプを見ると、
表面には、びっしりと細かい溝が。
この溝が、杖の滑らかな動きを可能にしている。

岩田鉄工所がもつ
精密加工の技術が生かされているのだ!

「元々は精密加工の会社だというふうに
 伺ったんですけど」
(岡田愛マリーアナウンサー)

「リーマンショックの時に
メーカーからの発注が無くなって
やる事がないから何か作ろうと」
(岩田鉄工所 岩田勝美社長)

価格は一本2万5千円、
1万本以上が売れたヒット商品となった。

そのほか回転式の電動草取機など、
精密加工の技術を活かした
アイデア商品を次々と生み出し、
不況のピンチを乗り切った。

そして現在「開発中」というのが...

「こちらです!」
(岩田鉄工所 岩田真太郎専務)

「お~!これですか!?」
(岡田愛マリーアナウンサー)

「これです!」
(岩田鉄工所 岩田真太郎専務)

なんと遠隔操作が可能な5本指のロボットハンド、
ハンドロイドだ!

指や間接の数は人間と同じで
肩やひじに仕込んだモーターで
ワイヤーを伸び縮みさせ、
滑らかな関節の動きを実現した。
さっそく体験してみた。

「だんだん馴染んでくるんで」
(岩田鉄工所 岩田真太郎専務)

「すごい!おもしろい!
手首を上げる動きもちゃんと再現されています」
(岡田愛マリーアナウンサー)

開発から9年、
イギリスで開かれた展示会に出品したところ、
地元メディアからは
「世界で最も進んだロボットハンドだ!」と称賛された。

「ピースもできた!」
(岡田愛マリーアナウンサー)

岩田鉄工所では現在、このハンドロイドに、
筋肉の動きを感知するセンサーをつなぎ、
義手として製品化するための開発を進めている。
ハンドロイドの使い道はそれだけではない。

「理論的には地球の裏側でも
違う星に行っても遠隔操作できる」
(岩田鉄工所 岩田真太郎専務)

「それこそじゃあ宇宙でも作業ができる」
(岡田愛マリーアナウンサー)

アイディア商品からロボットハンドまで。

開発にあたって岩田社長がこだわっている事とは・・・

「弊社モノ作りのコンセプトは"困り事"の解消
 人が作るモノというのは便利になるとか
 困った事を困らなくするのが目的なので
 たくさんの人に喜んでもらえるようなモノを作りたい」
(岩田鉄工所 岩田勝美社長)

岩田鉄工所によりますと、
ハンドロイドは
患者を対象にした
臨床試験などを経て
これから1年以内に
医療機関などへの販売に
こぎつけたいと話していました。

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