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FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

"貼るだけ"で壁面緑化

17.08.24

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ヒートアイランド対策で注目されている
壁面緑化を一般住宅にも広めようと
画期的な技術を開発した会社がありました。

東山動物園の正門近くにある商業施設。

壁には一面に緑が広がっている。
壁面緑化だ。

さらに空港や駅でも
画期的な壁面緑化の技術で
注目される会社があった。

その会社は岡崎市のホウスイ。

案内するのは社長の岩泉正則さんだ。

向かった先には・・・

「ココで試験をしてるんですけど、
松もこのように生えてます」
(ホウスイ 岩泉正則社長)

「これ松なんですか」
(岡田アナ)

「これ3年目なんですけど、
全然手入れしていない
このままの状態で生えてます」
(ホウスイ 岩泉正則社長)

「3年も!」
(岡田アナ)

そのほかにも、
ヒノキやスギ、カエデも壁から生えている。

「カエデはちょっと色づきはじめている」
(ホウスイ 岩泉正則社長)

「キレイですよ。毎年紅葉して」
(ホウスイ 岩泉正則社長)

「横から木が生えるって面白い」
(岡田アナ)

通常の壁面緑化では、
保水のために土が必要だが、
この会社が開発したマットは土を一切使っていない。

しかしそれでもしっかりと根を張っている。

その中身はこちら。
見た目は重そうなのだが・・・

「軽い!もっとずっしりくるかと思ったんですけど」
(岡田アナ)

マットの重さは1.2キロ。

これと同じ体積の土なら倍以上の重さになる。

中身は繊維状の保水材。

独自の技術で特許も取得している。

その性能はいかほどなのか?
約3.6リットル。

1升ビン2本分の水に浸してみた。

繊維の中にゆっくりと水がしみこみ・・・

(マットをもちあげて立ててみる)

水は残らずマットの中に。

「振っても垂れてこないです。」
(岡田アナ)

しかも軽いので、
土を使った壁面緑化に比べて設置も簡単だ。

安城市内の建設会社では、
このマットを使い、屋根一面に芝を敷き詰めた。

「あれだけ緑化すると、
夏だとエアコンの効きが全然違いますね。」
(ラ・カーサ 熊澤治夫さん)

さらに岩泉社長が、持って来たのは・・・

「これは何でしょう?」
(岡田アナ)

「苔シートです。」
(ホウスイ 岩泉正則社長)

現在開発中の商品がこれ、
その名も「苔シート」。

保水シートの薄さはわずか5ミリだが、その表面に
苔がびっしりと生えている。

これだけ薄いとこんなことが可能になる。

裏に磁石をとりつけて・・・

(磁石ではりつける)

張り付いた!

「これの30センチぐらいのやつを
パッパッパと張れば
キレイな壁面緑化が簡単にできます。」
(ホウスイ 岩泉正則社長)

壁面緑化といえば、
公共施設や商業施設での施工がほとんどだが、
このシートなら、
一般住宅でも手軽に壁面緑化が可能だ。

「コレだったら、自由に形を変えられますから、
こういう風に曲げるのも出来ますし。
設置する範囲は広がるのではないかと」
(ホウスイ 岩泉正則社長)

今後、苔の生育状況を検証し、
1年後の商品化を目指している。

壁面緑化の活躍の場は
ますます広がっていきそうだ。

「面で育つことも出来るものですから、
芝やなんかが垂直に生えているような、
考えられない緑化もできれば。」
(ホウスイ 岩泉正則社長)

岩泉社長は、
苔シートのような
製品の種類を増やすことで
一般住宅への壁面緑化の普及に
つなげたいと話しています。


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