FEAUTURE特 集
ニュースWHY?
なぜ"かき氷"ブームなのか
17.08.25
皆さん、召し上がりました?
こちら、「かき氷」!
今、大変な人気になっていまして、
名古屋でも"SNS映え"する
ユニークなかき氷が続々登場しています。
でも、なぜ、かき氷なのか?
調べてみると、
あの出来事と関係があったんです。
ずらりと伸びた長い列――
店のオープン前から並んでまで食べたいもの・・・
それが、かき氷!
「おいしい~、幸せ~、幸せ~」
(訪れたお客)
東海3県のトップが食べるのも、かき氷!
「いま、このふわふわのかき氷、
流行ってますからね。」
(三重県 鈴木英敬知事)
「そうかね」
(河村たかし名古屋市長)
「今流行ってますよ、かき氷」
(三重県 鈴木英敬知事)
人気グルメサイト「食べログ」によると、
名古屋市内で"かき氷ジャンル"に
登録されている店は74店だが、
うち3割を新規登録した店が占めるほど、
この数年、かき氷ブームなのだ。
名古屋の街のあちこちで目にする
「氷」の看板やのぼり旗。
空前のかき氷ブームを迎えているという。
地元情報誌の『東海ウォーカー』は、
2017年初めて
"かき氷"だけに特化した特集を組んだ。
「2016年は、
かき氷とひんやりスイーツをあわせて特集したが、
2017年初めてかき氷だけで68軒という紹介をした」
(東海ウォーカー 嶋村光世編集長)
台湾からやってきた人気かき氷店の「ビールかき氷」。
濃厚なマンゴーアイスがたっぷり使われている。
「2017年はすごいきてますね」
(東海ウォーカー 嶋村光世編集長)
なぜ、これほどまでのブームになっているのか・・・
「最近、フォトジェニック(写真映え)を意識した
カラフルなものが多いので、SNS映えするというのが
一番のブームのきっかけかなと思います」
(東海ウォーカー 嶋村光世編集長)
SNSとは、
「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略で、
インターネット上の交流サイトのこと。
様々なサイトで盛んにかき氷を紹介する投稿がなされ、
それが、さらなる話題を呼ぶのだという。
そのため、かき氷も、
人気なのは、"写真映え"するもの。
"食べる前に写真をパチリ"
というのが、今流だ。
「みんなインスタグラムとかに載っけてて、
(投稿すると)まわりが・・・
(そのお店)どこにあるの?みたいな感じになる」
(訪れたお客)
「ビジュアル大事です
結構見た目でひかれたりするので」
(訪れたお客)
名古屋の喫茶店のこんなかき氷も、
SNS映えすると話題だ。
なんと、「アボカド」を
まるごと1つ使った「アボカド氷」。
アボカドに練乳、ヨーグルトなどを
混ぜた特製シロップを開発、
注文後にアボカドをカットして作り始めるため、
フレッシュなアボカドの風味が楽しめるという。
「(かき氷ブームは)もう、ひしひしと感じます。
夏はもちろんみなさん求める時期ですが
夏を過ぎた秋口、冬、そして春と
1年を通しても(かき氷を食べる客が)
増えてきているなとすごく感じますね」
(カフェ サブヒロ 斉藤三郎店長)
しかし、
SNSがブームに火をつけたのは、
かき氷に限ったことではない。
なぜ、かき氷なのか?
かき氷は、東京などでもブームになっているが、
先ほどの食べログのデータを見てみると、
かき氷ジャンルの店は2012年から急増している。
これは、ある出来事がきっかけになっているという。
「2011年の東日本大震災があった時に、
発電所の問題があり
電力消費を抑えようと全国的な機運が高まった。
自分でもすぐできる節電は何かとなって、
例えばエアコンを消そうとなった。
でも、涼はとりたいとなった時に、
かき氷に焦点が当たったのではないか」
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 林田充弘さん)
中村区にある家電量販店では、
かき氷器の売り上げが、
2016年より3割増えたという。
家庭に舞台を広げ、
かき氷ブームは、さらに広がりそうだ・・・