FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

日本一!"美しさ"で大人気

17.10.12

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奇跡的に生まれた美しいデザインで
今も国内トップの生産量を誇る
ある製品を作り続ける
名古屋の町工場を取材しました。

名古屋市内にある町工場。

この工場で生産される、ある製品、実は
全国シェアナンバーワンを誇るという!

原料は、この粉!
砂糖かと思いきや、こんな色も!

やってきたのは、
守山区にあるベルテックの工場。
従業員10人という小さな会社だ。

国内シェアナンバーワンだという
製品を産み出したのは・・・

「こんにちは、宜しくお願いします!」
(岡田アナ)

「こんにちは。ようこそ。」
(ベルテック 鈴木創梁社長)

鈴木創梁社長。82歳。

約60年前に開発したという。

早速工場を案内してもらった。

「ここで作っているんですか?」
(岡田アナ)

「そうです。」
(ベルテック 鈴木創梁社長)

「どうやって作っているか
見せてもらっていいですか」
(岡田アナ)

「はい。」
(ベルテック 鈴木創梁社長)

鈴木社長がとりだしたのは、
2種類の粉。

「これをここに入れますと
色のついた製品が出てきます」
(ベルテック 鈴木創梁社長)

「色のついた製品?
しかも粉からできる?」
(岡田アナ)

「これがうちの商品名 ビーズなわとび!」
(ベルテック 鈴木創梁社長)

年間80万本以上売れるというこのなわとび。

特長は、その美しさ。

透明なチューブの中にらせん状の模様。

いったいどうやってできるのか?

2種類の粉の正体は塩化ビニール。

これを機械にいれて160度の高温で
溶かしチューブ状とひも状に、
それぞれ金型で整え、機械から押し出す。

この時、外側の透明なチューブよりも、
内側の細いひもを
より早く押し出すことで
らせん状の模様となる。

「中と外のね、スピードの差!
バランスなんですね
奇跡的にこういうのができた
これが芸術ですわ!
なわとびの芸術!」
(ベルテック 鈴木創梁社長)

2重構造となっているこのなわとび。

実は美しいだけではない。

実際に跳んでみると・・・

なわがキレイな楕円を描いて
回転しているのが分かる。

一方、
2重構造になっていないなわとびは、
形が崩れている。

「はあはあ。つかれた。
でも2重構造の方が回しやすい」
(岡田アナ)
2重構造になっていることで、
適度な重さがあることが
跳びやすさの理由だという。

また、らせん状のひもが
バネの役割を果たし
弾力性を生んでいるという。

「皆さん跳びやすいということで
今日まで売れてきた、
そういう実績ができたんじゃないかな」
(ベルテック 鈴木創梁社長)

ベルテックでは、
子どもたちを招いた
工場見学にも力を入れている。

「(なわとびを作る)機械を見られたり
貴重な体験をさせてもらって
すごくうれしかったです!」
(少年)

もっとなわとびを好きになってもらいたい
というのが鈴木社長の願いだ。

なわとびにかけるその思いとは・・・

「喜んでもらえることが一番いいですね
なわとびを跳んでいて、
怒ったりする人はいない
みんなニコニコしています
(なわとびは)私の人生そのもの」
(ベルテック 鈴木創梁社長)


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