FEAUTURE特 集
ニュースWHY?
ささしまライブ24 なぜ"地下道"がないのか!?
17.10.13
今、名古屋で注目の
再開発地区「ささしまライブ24」で、
こんなWhyを見つけました。
「なぜ地下道がないのか?」
実は計画自体はあるのですが、
思うように進んでいません。
今回の取材では、アノ人が
計画に難色を示していることが
明らかになりました。
名古屋駅南側の再開発地区
「ささしまライブ24」では、
複合施設「グローバルゲート」が
全面開業し、主な施設が出そろった。
あとは、アクセスの問題だ!
かつて「名古屋の陸の孤島」と
呼ばれた笹島地区。
名駅から歩くと
15分から20分はかかる。
「新しい施設も出来たので、
(名駅から)つながる地下があれば便利!」
(通行人)
「地下通路!雨が降っていると、ないと困る。
もう絶対あった方がいい」
(通行人)
地下街の発達した名古屋だけに、
地下道を求める声も。
実は、名古屋市は、
名駅とささしま地区を
地下道で結ぶ計画を、
2010年の市議会に提示。
2017年度の完成を予定としていたが、
その2017年度を迎えても、
まだ着工すらしていない。
名古屋市の地下道が計画されているのは、
笹島の交差点からささしま地区の入口まで、
約390mの区間。
地上の歩道の混雑も緩和されるほか
こんな心配も解消できると期待される。
「自転車と歩行者が同じ歩道を通っているので、
自転車と歩行者の接触事故だとかね
車との事故なんかを心配している」
(計画地沿いの事業者)
なぜ、計画は遅れているのか?
市の担当者に聞いた
「基本的に、地下道の出入り口を
民有地に設置するという方向で進めていて
その地権者と協議を重ねている。
それを1つ1つ重ねて
5年経過したということです」
(名古屋市住宅都市局 坂廼辺浩主幹)
名古屋市の説明によると、
地下道には、緊急時の避難などのために
出入り口を設けなければならず、
その場所をめぐる地権者との交渉に
時間がかかったという。
「今話し合いをしている出入り口地権者とも
出入り口の設置についてはおおむね合意。
賛成はもらっている」
(名古屋市住宅都市局 坂廼辺浩主幹)
と話す担当者だが、
今後のスケジュールについては
やはり明言を避けた。
なぜなのか・・・
「なかなか大問題。名古屋の場合、
なんか"地下街シンドローム"みたい」
(河村たかし市長)
実は、今、
名古屋市のトップである河村市長が、
建設に難色を示しているのだ。
河村市長に独自で話を聞きに行った。
「地下街ありきではないよと。
車を地下にして、
地上を歩けるようにした方が
いいに決まっている。
グローバルゲートの方も。
めちゃくちゃ人が動くようになりますよ」
(河村たかし市長)
「今から計画変更はできませんよね?」
(記者)
「そんなことないですよ。」
(河村たかし市長)
「市の職員は地下道だと言ってるが」
(記者)
「それは、(改めて)考えろと言っている」
(河村たかし市長)
「どうするか検討しろと?」
(記者)
「そりゃそうですよ。
地上の歩道でも良いじゃないの」
(河村たかし市長)
「市長は屋台とか賑わいとか
そういうものを好まれる。
(ささしままで)歩いてみると分かるが、
線路が近接していて商業的な
展開は非常に難しい。
実質不可能な区間があるので、
そういう意味で地上の賑わい、
商業的な展開は難しい地区」
(名古屋市住宅都市局 坂廼辺浩主幹)
今回の取材で明らかになった
市長と現場の考えの違い。
地下道か地上の歩道か、
いずれにしても着工はまだ先のようだ。