FEAUTURE特 集
旬撮24時
ねっとり ほくほく 68歳焼き芋専門店 密着
18.01.12
氷点下3.2度を記録した12日の名古屋。
こんな時に食べたくなるものといえば、
アツアツの「焼き芋」。
旬撮24時は、
1年中、焼き芋を
販売している専門店に密着。
その店の"こだわり"とは...。
碧南市にある焼きいも専門店「丸じゅん」
一年を通してやきいもを販売するこの店、
この時期は平日でも、客足が途絶えることはない。
「以前お土産でいただいて、
ここの芋がおいしかったので...」
(利用客)
「もうお店でやってる
手作りって感じが出ていて...」
(利用客)
店主の石川順一さんは、店を始めて9年目になる。
「うちは色んな芋やるもんで、
種類も多いし...」
(やきいも丸じゅん店主 石川順一さん)
取り扱う芋の品種は50種類以上、
その時々に合った10種類ほどを店頭に出す。
焼き芋は大きく2つに分けられる。
鳴門金時として知られる"里むすめ"。
焼いてみると...
まさにホックホク!
「昔ながらのほくほくが好きです。」
(利用客)
一方こちらは石川さんオススメの
大分県産のサツマイモ
「甘太くん(かんたくん)」
里むすめよりも糖度が高いという。
焼いてみると...
蜜がドロドロ溢れ出ている。
割ってみると...芯までとろっとろ。
こちらが、ねっとり系のやきいもだ。
「すごいなこれ、めたぁとする感じ。」
ウェットティッシュが
置いてある理由がわかる。」
(利用客)
石川さんが徹底的に
こだわっているのは"芋の焼き方" だ。
この店で使われている焼き芋用の窯は、
石川さん自らが考案したものだ。
「この窯はメンテナンスもしやすいし、
石を使ってないので、焼き具合もまあまあいい」
(やきいも丸じゅん店主 石川順一さん)
焼き芋は石で焼くのが主流だが、
芋から出る蜜が石に垂れて熱が
伝わりにくくなり焼きムラができてしまう。
でも、石川さんの窯は...?
「下には石の代わりじゃないけれど
鉄板が敷いてあるんですよ
ちょっと空中に浮かして...」
(やきいも丸じゅん店主 石川順一さん)
石川さんは、石の代わりに鉄板を使い、
その上に金属棒を敷くことで蜜が垂れても
鉄板が受け皿になるようにした。
金属棒と鉄板の間に、空間を作ることで
熱を均一に伝えることができる仕組みだ。
自動車部品メーカーでつちかった
石川さんのノウハウが活かされた窯だ。
この日、石川さんのところに荷物が届いた。
農家に頼んでおいた鹿児島県産の
希少品種「七福人参」が手に入ったのだ。
中身がニンジンのような色なのが名前の由来だ。
珍しいものがあれば何でも挑戦してみる。
石川さんの "やきいも" への探究心は止まらない。
「極めたい。
極めることに挑戦することが
やっていく過程が面白い。
普通の言葉かもしれんけど...」
(やきいも丸じゅん店主 石川順一さん)
今日も店の前には、
石川さんが焼いた芋の
香ばしい匂いが漂っている。
この店では、100グラム
220円前後で販売していて
多い時は1日1000個以上
売れるということです。