FEAUTURE特 集
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なぜ今ジャパンライフ問題!?
18.01.26
磁気の力が体に働くという
『磁気ベスト』
ほかに磁気ネックレスなど健康グッズを
ただ買ってもらうだけでなく
他の人にレンタルする
「オーナー」になってもらう
商法を展開していた
「ジャパンライフ」ですが、
なぜ今、大きな問題に
なっているのでしょうか?
「ビジョンをきちんと出すのは
当たり前だろう」(契約者)
ジャパンライフが事実上倒産し、
出資金が契約者に戻らなくなる恐れが出ている。
中には、億単位の金を出資した人も...
「本当にお金に困っているんですよ。
オーナーになって 知らぬ間に(金が)
自殺しなきゃいけない
どうしたらいいですか」(契約者)
「悔しい!
結局、お金集めが先だった」(契約者)
ジャパンライフが創業したのは、1975年。
問題となったのは、15年ほど前に始めたという
"レンタルオーナー制度"だ。
契約者が、磁気付きベストなどを購入し、
別の契約者にレンタルする「オーナー」になれば、
その契約者からレンタル料が入り、
オーナーは、年6%ほどの収入を得られる制度だ。
磁気治療器は、数百万円するものもあり、
この地方では、億単位の契約を結んだ人も。
なぜ、そこまで出資を重ねてしまったのか?
「勧誘した人はおふくろの連れ。
知らん間にやられたんやな」(契約者の息子)
「今、友達で10年付き合っている人間でもだますんですよ
知り合いですよ、顔見知りですよ。
そんな人間をだます」(契約者)
契約者が新たな契約者を勧誘する手口で、
消費者庁から『マルチ商法』と
認定されているジャパンライフ。
事情に詳しい永田有香弁護士に聞くと...
「契約者に高齢の方が多い
ジャパンライフ代理店が、
良いことしか言わない
銀行預金の利率が悪いので、
危ないから(ジャパンライフに)と
言って契約させる」
(永田有香 弁護士)
問題のレンタルオーナー制度は、
実際にはレンタル契約が十分にとれず、
レンタル料が入らないまま、
会社側は、300億円を超える債務超過に陥った。
消費者庁から4回にわたる業務停止命令を受け、
ジャパンライフは、2017年12月、事実上倒産した。
「契約者がどんどん増えていって、
契約金が入ってくる間はいいが
新しい契約者がいなくなると
途端に破綻する制度だった。
今回行政処分もあって、
契約者が新しく取れなくなり、
解約する人も増えて
こういう状態に至った」(永田有香 弁護士)
現在、会社側は、
契約者からの解約の求めに応じていないという。
今週、名古屋で開かれた契約者向けの説明会。
会社側は、磁器治療器の製造と販売を
切り離して経営を立て直し、
5年以内に出資金を返済する計画を示したという。
「返済を全て終わらせるためには年数としては5年ですよ。
5年で決着をつけよう。
10年じゃ長すぎますよね。みなさんの年齢考えると。
払った元本について返すのを基本にしています」
(ジャパンライフ担当者)
「普通誰も納得しないでしょう。
うちの母親も契約の内容を
全く理解していない状態で、
それでも契約させられちゃっているような感じ。
詐欺だと思っていますよ。」
(契約者の息子)
永田弁護士は、すぐにでも
破産の申し立てが必要だと訴える。
「今でも本社ビルの売却とか、
他の土地を売却する動きもある
財産隠しが行われているかもしれないので
資産を押さえるために破産申し立てが必要」
(永田有香 弁護士)
永田弁護士らは、全国の弁護士有志と
被害弁護団連絡会を結成。
ジャパンライフに対する
破産申し立てなどの検討を急いでいる。