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なぜ はかま着用を自粛なのか!?

18.02.09

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卒業式の「はかま」というと、
かつては大学のイメージですが、
今、小学生の間でも
人気なんです。

一方で、
はかまはお金がかかり、
着られない人もいる、
などとして
学校側が着用の
自粛を呼びかける動きも
広がっています。

でも、
なぜ自粛なのでしょうか?

もうすぐ卒業式―
最近、小学校の卒業式である服装が
目に付くようになってきた。

はかまだ。

中川区の写真館では、
小学生向けのはかまのレンタルの注文が、
2017年の2倍に伸びているという。
なぜ人気なのか?

「かっこいいから。
 みんな大体はかま着てる。」
(卒業式ははかまを着る児童)

「お子さまも
 『友達が着ているから私も着たい』
 という方も多いですし、
 お母さまも、
 『せっかくだから着せてあげたいな』
 という方も多い。」
(スタジオアリス高畑店 三島夏樹店長)

写真館「スタジオアリス」では、
これまで一部の店舗でしか
行っていなかった小学生向けの
はかまのレンタルを、
2017年12月から、全国500店舗に拡大した。

しかし、
はかま着用に学校側は、

「 自粛をお願いしている。」
(武豊町教育委員会 荒井修さん)


なぜ、はかま着用を〝自粛"なのか?


武豊町の教育委員会は、
2015年度の卒業生から、
はかま着用の自粛を呼びかけている。
 
「やっぱり
"着れる子と着れない子"が
 出てくるというのは
 あまりふさわしくない。」
(武豊町教育委員会 荒井修さん)


自粛を要請する理由として、
保護者への経済的な負担の大きさがある。

はかまのレンタル代や小物代に、
髪のセットなどを含めると、
高い場合10万円近くかかるという。

街の声を聞いてみた。

「お金もかかるから、
 そのままでいいかな。」
(はかま自粛に賛成)

「学校が
 お金払うわけじゃないからいい。」
(はかま自粛に反対)

「(自粛は)学校側がやることじゃない。
 親の意思だよね。」
(はかま自粛に反対)

「ある程度"決まり"を
 作ってもらった方が保護者も楽。」
(はかま自粛に賛成)

と、賛否両論噴き出したが、
テレビ愛知のアンケートでは、
回答した人の半数以上が「自粛に賛成」だった。

高まる保護者からの声に押され、
名古屋市教育委員会も、
1月、市内の一部の小学生と
保護者にアンケートを実施。

集計中だが、
結果によっては、
武豊町のような自粛を要請するという。

しかし、全国には、こんな小学校も・・・

はかま姿で行進するのは、
ぴかぴかの小学1年生!

岩手県大船渡市の
陵里(りょうり)小学校では、
毎年、入学式は、
児童全員がはかま姿でのぞむ。

昭和40年ごろから
徐々に増えてきたということで、
学校側は、
自粛や禁止の考えはないという。

「50年以上も続いていることですので、
 地域の伝統的なことになってきている。
 (はかまの)禁止は難しい。」
(陵里小学校 鈴木直樹副校長)

また、経済的なことも
問題にはなっていないという。

「『借りなくてはいけない』ってなっても
 地域で持っている人たちで
 貸し借りがあったりするよう。
(地域が)協力しているという
 感じになっている。」
(陵里小学校 鈴木直樹副校長)

なぜ、愛知では
"自粛"の動きが広がっているのか?

愛知教育大学の
片山悠樹(ゆうき)准教授は、
学校側の対応が一方的になっているのでは、
と指摘する。

「(学校側からの要請が)
 一方的というのが良くないかもしれない。
 学校側の気持ち、
 様々な子供たちに配慮するという気持ち、
 保護者が自分たちの子供の
 晴れ姿を見たいという気持ち、
 どちらも尊重しなければならないが、
 まずは"学校""保護者""子どもたち"が
 対話するというあり方はあるのでは。」
(愛知教育大学 片山悠樹准教授)

今回のアンケートでも、
子どもたちからこんな声が...

「学校側が(はかまの自粛を)
 勝手に決めていることだから。
 それは学校側が決めるのではなく
 卒業生が決めたらいい。」
(小学6年生の児童)

「卒業式しか着る機会がないから、
 そんな時ぐらいはいいかなと。」
(中学1年生の生徒)

名古屋市の
公立小学校の卒業式は3月20日です。

子どもに保護者、そして学校、
みんなが笑顔で
卒業式を迎えられる対応を
お願いしたいですね。