FEAUTURE特 集

小さな驚きカンパニー

牛乳嫌いの"強い味方"

18.03.15

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小学校の給食でおなじみの
「ある商品」を
半世紀にわたって
作り続けている会社が
名古屋にありました。


高度経済成長期真っ只中の1967年。

当時、
小学生が給食の時間に大喜びした
「あるもの」が名古屋で生まれた。


名古屋市守山区に本社がある、
大島食品工業。


名古屋営業所の
原谷所長に案内され、
早速工場の中へ。

厳重な衛生管理の下で
作っているのは、一体?

「ミルメーク。」
(大島食品工業 原谷昭久所長)

作っているのは、
ミルメーク。

牛乳に混ぜると、
たちまちコーヒー牛乳に早変わり。

牛乳ぎらいの小学生の強い味方だ。

「ミルメークの
 原料になります。
 味付けとして
 コーヒーを入れます。
 栄養素材として
 カルシウムや、
 ビタミンなどが
 含まれています。」
(大島食品工業 原谷昭久所長)


「これを小分けしていく?」
(岡田アナウンサー)

「あちらの充てん機で、
 小袋にしていきます。」
(大島食品工業 原谷昭久所長)

機械に入れた原料が・・・

高速で、
次々と小分けにされる。

1分間に400個のスピードだ。

現在、
北海道から沖縄まで
全国の小学校に、
年間1200万個を出荷している。

毎日、
全国どこかの小学校では
飲まれているという
ミルメーク。

岡田アナウンサーも飲んでみた。

「牛乳の味が苦手な
 お子さんでも、
 おいしくいただける。」
(岡田アナウンサー)

「飲みやすくなると思います。」
(大島食品工業 原谷昭久所長)

子どもたちに
支持される理由は
他にもある。

このミルメーク、
実はコーヒー味だけではない。

バナナ、メロン、
それに抹茶きなこなど、
その味は現在あわせて8種類。

半世紀の間、
改良を重ねてきたことが
ロングヒットの秘密のようだ。

しかし過去にはこんな失敗も...

「ピーチ。」
(大島食品工業 原谷昭久所長)

自信作のピーチ味だったが、
牛乳に混ぜた時の味が
子供の口に合わなかった。

「そもそもミルメークは
 牛乳に合わせる調味品。
 一番は牛乳との相性。
 なかなか売れなくて‥・。」
(大島食品工業 原谷昭久所長)

そんなミルメークが、
発売から50年を迎え、
さらなる進化を遂げていた。

その商品は、
東名高速道路の
上郷サービスエリアで
販売されているという。

売り場を覗くと・・・

売っていたのは、
なんとロールケーキ。

40代から50代の客に人気だ。

「小学校や中学校の時に給食で、
 これ飲んだことがある!
 こんなモノがあるんだ!って
 買って行かれる方が多い。」
        (店員)

一体どんな味なのか?

「(ミルメークの)コーヒーの味!」
(岡田アナウンサー)

「2017年でミルメーク
 発売50周年になりまして。
 学校の給食で
 飲んでいただいてきた中で、
 何かミルメークの味の商品が
 できれば良いかなと、
 今回ロールケーキに。」
(大島食品工業 原谷昭久所長)

ミルメークを飲んで
育った子供たちが大人になり、
新たな商品展開の
可能性を生み出した。

今後は
「大人向けミルメーク」
も開発し、
学校給食以外にも
販路を拡大したい考えだ。


ミルメークは
スーパーや薬局でも
販売されていて、
最近では
お菓子作りに活用したり
する人もいるそうです。


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