テレビ愛知

FEAUTURE特 集

ニュースWHY?

ユニーがドンキになる?

18.03.16

18.jpg 13.jpg 15.jpg

3月9日、
名古屋市港区にある店が
オープンしました。

総合スーパー
大手のユニーと、
ディスカウントストア
大手のドンキホーテが、
お互いの強みを融合させた
新業態だというんですが――

店をのぞくと、
ちょっと変わってるんです。


入口に掲げられた看板は・・・
ドンキホーテ!?

ブランドバックに
クルマ用品と‥
どこもかしこも
ドンキホーテ!

「安いです!」
  (利用客)

「品数は
 断然多くて良い。」
     (利用客)

ユニーとの共同店舗のはずが、
店内はドンキホーテ一色!

ユニーは
どこへいったのか・・・

2017年8月に、
驚きのニュースが駆け巡った。

ユニーの
スーパー事業再生の
担い手として、
ディスカウント大手の
ドン・キホーテが
名乗りを上げたのだ。

ユニーの
スーパー事業の売り上げは、
年々減少。

事業の建て直しは、
急務の課題だった。

しかし、
ユニーの佐古社長は、
当初は戸惑ったと明かす。

「びっくりしました。
 (ドンキホーテとは)
 企業風土が明らかに違う。」
(ユニー 佐古則男社長)

どちらかといえば
"保守的"なユニーに対し、
"攻め"の「ドンキホーテ」は、
対照的な存在――

ユニーは、
なぜ、
そんな相手と組んだのか?

東海地方の1号店は、
「アピタ東海通店」
を全面改装。

一新された店の中を
案内してもらった。

ここは、
1階・食料品売り場。

「市場感というのが
 出ていると思います。
 旅行に行った時に、
 そこで出会う市場みたいな
 演出をしています。」
   (横山秀樹店長)

まるで市場のような内装は、
ドンキホーテ側が指揮をとった。

ユニーの
これまでの
落ち着いた売り場とは
全く異なる装いだ。

「ドンキホーテの
 演出力も
 ユニーの強みの
 おいしさ、鮮度感が
 プラスされて、
 今まで以上のパワーが
 発揮できると思います。」
    (横山秀樹店長)

野菜に肉に、
なにもかもが
「山盛り」!

安さだけでなく、
客を楽しませることを
大切にしているという。

ユニーは
生鮮品の仕入れを担当、
あくまで
"黒子"
として店を支える。

なぜなのか?

2階に上がると、
この店がねらう客層が
見えてきた。

この階は、
基本的にドンキホーテの
既存店と同じ売り場構成で
バラエティグッズやブランド品、
スマホグッズなど、
アピタにはなかった商品が
所狭しと並ぶ・・・

実は、
この店が狙うのは、
ユニーが苦手としている
若者なのだ。

「ドンキホーテのやり方を
 まず体得したい。
 これがいいなら
 (今後も)維持する。」
(ユニー 佐古則男社長)

総合スーパーには
欠かせなかった、
シニア向けの
衣料売り場を
撤去する一方、
馴染み客のシニアや、
親子連れに配慮し、
通常のドンキホーテよりも、
通路幅を広くした。

「ここは
 ドンキホーテフリークだけの
 店ではない。
 一般の客も
 買ってほしい。
 ドンキホーテの尖ったところを
 丸くしている。」
(ユニーUFDプロジェクト担当
         関口憲司常務)

ユニーがドンキホーテと
手を組んだお店に、
客の反応は・・

「すごくうれしいです!」
 (若い世代の利用客)

「ドンキだから
 色々な種類が
 いっぱいある。
 時間つぶしにもいいし。」
 (シニア夫婦の利用客)

今回の提携は、
専門家も注目している・・・

「(実際の)店舗は
 そこでしか
 味わえないもの。
 インターネットでは
 伝えることができない。
 そこで商品との
 出合いがあって
 購入する――。
 これをどんどん
 展開していくのが
 これからのリアル
 (実際の)店舗のあり方。」
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング
           林田充弘さん)

ユニーの佐古社長は、
ドンキホーテと協力する中で、
古きよき日のユニーを
思い出すという・・・

「(ドンキ)彼らは若い。
 新しいものを
 どんどん取り入れる。
 一方、
 ユニーは過去の成功が
 縛りになり、
 なかなか新しいこと、
 一枚壁を破るのが
 やりにくかった。
 今回こういう機会なので
 思い切りやりたい。」
    (ユニー 佐古則男社長)

今はドンキホーテの陰で、
ユニーは、
新たなる
次の一手を狙っている。


ユニーはむこう5年間で、
全店舗の半分にあたる約100店を
ディスカウント業態に
転換させたいとしています。