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なぜ女子プロ野球チームが愛知に

18.03.23

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女子プロ野球リーグが
3月21日にナゴヤドームで
開幕しました。
地元球団「愛知ディオーネ」は
2018年、
本拠地を兵庫から愛知へ移転しました。
その理由とは?

今シーズンから
一宮市を拠点とした
「愛知ディオーネ」。
リーグ2連覇中の強豪チームだ。

現在、女子プロ野球リーグに
所属するのは育成球団も含め4チーム。
これまで兵庫にあったディオーネは、
なぜ、愛知にやってきたのか?

「私たちから
 女子野球のレベルを
 上げていけるように
 使命を背負ってきた」
(愛知ディオーネ 
    碇美穂子監督)

リーグの始まりは2010年。
女子野球がほとんど
知られていなかった時代に、
なぜプロができたのか?

リーグ立ち上げから関わる、
元プロ野球選手の
太田幸司さんに聞いた。

「"最初に目標になるものをつくろう"と、
 僕ら小さい頃プロ野球選手に
 憧れて野球を始めた、
 そういう環境を女子にもつくろう」
(日本女子プロ野球リーグ
    太田幸司スーパーバイザー)

女子野球の頂点として誕生した「プロ」。
それをきっかけに、
競技人口は飛躍的に増加。
高校の女子硬式野球部は
リーグ創設時の8年前に比べ
5倍に伸びた。
しかし・・・

「野球熱が高いが、
 女子野球はもうひとつ
 溶け込んでいないのが愛知県。
 それだけに、我々プロが
 憧れであり、目標になりうる
 魅力あるリーグを
 つくっていかなくてはいけない」
(日本女子プロ野球リーグ
    太田幸司スーパーバイザー)

名古屋市出身の榊原梨奈選手。
プロの存在の大きさを実感した1人だ。

野球が大好きだった
榊原選手だが、中学、高校では
ソフトボール部だったという。

「男子のプロに女子がなれると
 思っていなかったので。
 目指す場所がなければ、
 諦めざるを得ない」
(愛知ディオーネ 榊原梨奈選手)

そんなとき、転機が訪れる。
女子プロ野球の試合が
名古屋で開催されたのだ。

「(試合を)見に行って、
 かっこよくて、
 女の人でも
 こんなに野球をしている
 その中に入って、
 一緒に野球がしたい」
(愛知ディオーネ 榊原梨奈選手)

その後、夢をかなえ、
プロとなった榊原選手。
次は、"目標"とされる人になりたいと、
高校の女子野球部を訪ねて、
指導などを積極的に行っている。

この日は、大切な届け物も。
ナゴヤドームで行われる
開幕戦のチケットだ。

「初めて見る人たちの方が
 多いと思うので、
 まずは知ってもらいたいし
 見てもらわないと
 始まらないと思うので
 わくわくさせたいですね、
 お客さんを」
(愛知ディオーネ 榊原梨奈選手)

女子プロ野球リーグ・開幕戦の21日、
愛知ディオーネ初の公式戦。
スタンドには
多くの野球少女たちが!

「ディオーネがんばれー」
「めちゃめちゃかっこいい」
「自分ももっと練習して頑張りたい」
「プロ野球は遠い存在だったけど
 愛知県に来るから近い存在になって
 今までよりも"プロ野球に入りたい"
 思いがある」
      (観戦した野球女子たち)

初戦を勝利で飾ったその姿は、
観客の胸にしっかりと
刻み込まれたはずだ。
愛知に生まれた
女子プロ野球チーム。
使命を果たす挑戦は
始まったばかりだ。


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