FEAUTURE特 集

ザ特集

双子のチンパンジーに危機が!?

18.04.25

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2017年
東山動物園で生まれた
双子のメスの
チンパンジー。
人の手で育てられる
「人工保育」ではなく
母親によって
自然に近い形で
育てられています。

誕生から半年。
赤ちゃんは、元気に
成長しているのでしょうか。

3月25日。
双子のチンパンジーの命名式が
東山動物園で行われました。
名前はアフリカの植物にちなんで
カランとコエに決まりました。

「とにかくカワイイ」
「またみんなで
 成長を見に来たい」
(双子を見た中学生たち)

双子が生れたのは2017年10月。
母親はカズミ30歳。
        
一般公開されるとすぐに人気者に。
チンパンジーの双子が
誕生したのは国内で9例目。
その大半は
未熟児で生まれたため、
人工保育でした。
元気な双子が誕生した
東山動物園では
"群れの中での自然保育"に
挑んでいます。
成功したのはこれまでに
1例しかありません。
   
「チンパンジーのルールを
 覚えなくてはいけない
 人工保育することで
 人間べったりになると
 それができない」
(東山動物園飼育員
      近藤裕治さん)

双子を入れて9頭になった
東山動物園のチンパンジー。
ボスはリュウ...
双子の父親です。
チャーリーはおじいさん。
リキは兄。
おとなのメスは
母親のカズミの他に
3頭がいます。

カランとコエは群れの中で、
自然に近い上下関係を
学びながら育ちます。
飼育係も双子は初めて。
日々の観察は欠かせませんが、
くんずほぐれつの双子に
こんなことも...。

「時々赤ちゃんが重なっている
 そうするとどちらの手か足か
 わからないときもある
(カズミに)餌を手渡しするときに
 食べている最中に見たりする」
(東山動物園飼育員 近藤裕治さん)

エサの時間。
チンパンジーは、
オスから先に餌を食べます。
双子の世話で
手が離せない母親のカズミ。
餌がなかなかとれません。
2頭分の母乳を出すには、
誰よりも栄養を
とらなければなりません。
そこで飼育係が考えたのが
特製のイモ団子。
ふかしたサツマイモと
ゆで卵を混ぜて作りました。
イモ団子はカズミに
直接手渡します。
双子の自然保育を
しながらも
カズミに対する
最低限のケアは
欠かせません。

特別食の甲斐もあって
双子は順調に成長。
まっ白な歯もはえました。
カズミの餌に
噛み付くこともあります。
力も強くなって
柵によじ登ることも。
母親のカズミから離れて
遊ぶようになりました。
そのことがきっかけで、
ある騒動が起こってしまいます...。
やって来たのは兄のリキ。
リキが双子を抱えて
連れ去りました。
泣き出す双子。
大丈夫でしょうか

兄に連れ去られた双子。
この続きは
26日お伝えします。


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