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FEAUTURE特 集

ザ特集

"下町"電動バイクで世界に挑む

18.05.02

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一宮市の小さなレーシングチームが
この地方の町工場の技術を
集めて電動バイクを開発し
世界最高峰のバイクレースの
表彰台を目指しています。

バイク開発の舞台裏に密着しました。

2018年3月の東京モーターサイクルショー。

バイクファンの注目を集めたのは、
ホンダ系のレースチーム、
無限が発表した電動バイクでした。

このバイクが挑むのは・・・

イギリスで毎年6月の上旬ごろに
行われるマン島TTレースです。

世界最高峰のバイクレースといわれ、
2009年に電動バイク部門が新設されました。

無限チームは2018年、
3台のマシンをエントリーし表彰台独占を狙います。


発表会のようすをじっと見つめる人がいました。
電動バイクレースチーム、チーム未来の岸本吉広さんです。


「(無限のバイクは)理想型だと思う
 ただ僕らの場合はコストとか時間とかがなかなか無い」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

チーム未来は一宮市内で活動する電動バイクのレースチーム。
現在開発中のこのマシンで、マン島レースに挑みます。

「僕たちの間では韋駄天Xと呼んでいます。
 自分たちの場合は徹底的に車両を小さくし
 小さいモーターで回すのを目指しています。」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

韋駄天Xの心臓部はモーター。
車体に収まる小ささと、
長時間フルパワーで回し続けても
壊れない頑丈さが必要です。

「今まではフィンがついた空冷モーターだったが
 2018年はこれを水冷化しようと考えています。」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

しかし独自のモーターの開発には問題がありました。

「コイルとか磁石とかいろいろなものが
 中に入っていましてそれぞれ得意分野がある
 それぞれのものづくりの分野で
 得意な会社にお願いして、それをまとめる。」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

この日訪れたのは三重県菰野町にある
旭電気というコイルメーカーです。

コイルに樹脂を流し込み、モーターの冷却効率をあげる
技術を提供してくれることになりました。

「大企業だと1社でできる範囲がすごく広いが
 うちだとモールドだけ手伝うとか
 この部品だけ手伝ってという
 会社がいっぱいある。
 そうして中小企業が(力を合わせて)
 がんばっていくというのが
 すごく良くて手伝うことになりました。」
(旭電気 近藤久文主任)

続いて訪れたのは岐阜県羽島市の岩田鉄工所。
金属加工の会社です。

作業場にいくと、注文していたモーターカバーの
試作品ができていました。


「軽さと強さを両立しないといけない」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

ゆがみやすく、難しい加工が必要です。

「形状がかなり難しいので、試行錯誤して作っています。」
(岩田鉄工所 岩田真太郎さん)

「一番の醍醐味は小さな会社が集まって
 大きなレースにチャレンジするというのが
 すごくおもしろい舞台だと思う。
 こういうチャレンジが日本からも
 できるんだという事を世界にアピールしたい」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

4月、ようやくモーターができあがりました。
軽量かつ、高出力で回し続けても焼きつかない、
モーターに仕上がったはずです。

「やっとモーターができました。」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

これからできあがったモーターのテストが始まります。
ところが・・・

故障!?あすは・・・"最強"モーターは回るのか?


完成したモーターの実力は?
続きは3日にお伝えします。