FEAUTURE特 集

ザ特集

"下町"電動バイクで世界に挑戦

18.05.03

11.jpg


町工場の技術を集めた
電動バイクで
世界最高峰のレースに挑む
一宮市のチーム未来。
開発したモーターは
うまく動くのでしょうか?

世界最高峰のバイクレース、
マン島TTレース。
その電動バイク部門に挑戦するのが
チーム未来の岸本吉広さんです。
オリジナルマシン、韋駄天X(いだてんえっくす)で
表彰台を狙う岸本さん。
腕自慢の町工場を回って
韋駄天Xの心臓部となる独自のモーターを開発しました。
この日は、
完成したモーターのテストです。
モーターに配線をセットし準備完了。
果たしてうまく回るのでしょうか?

「電圧いれまーす」

ところがしばらくまわすと...

「とんだ!?」

とまってしまいました。
どこにも異常はみつかりません。
すると...

「あ、ブレーカーだ」

気を取り直してテスト再開。
20分間まわし続けても
異常がなければ成功です。

テストは成功。
性能は十分でした。

「うん、回りました。」

4月28日、この日岸本さんは
鈴鹿サーキットにいました。
様々なバイクが集まる
イベントに参加するためです。
乗るのは韋駄天Xではなく
旧型のモデルですが、
電動バイクの実力を示すには十分です。
観客が驚くのは、
そのわずか1分ほどあとのことでした。

(サーキットを疾走する電動バイク)

電動バイク特有のモーター音が
サーキットに鳴り響きました。

「電気バイクすごい」(観客)

観客に電動バイクの実力を
見せ付けた岸本さん。
その魅力を目に
焼き付けてもらうのが目的でした。

「電動は乗り味が
 すごくおもしろくて
 コーナーワークが
 すごく楽しいバイクなので
 皆さんにも体験してほしい」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

レースのあとチーム未来のブースには、
たくさんの人が集まっていました。

「モーター音聞きたい?」
「これで今アクセルを
 ひねったら動く状態。」
「すごい、全然音がしないですね。」

「ノウハウの積み上げとか
 こうすれば効率が
 良いとか速いとか。
(電動バイクの開発は)
 まだ始まったばかりなので
 どこも変わらない。
 中小企業の力を結集すれば
 コア技術ではどこにも負けていない
 会社がすごくある
 それを結集してマシンを作れば
 負けないマシンになる」
(チーム未来代表 岸本吉広さん)

イギリスマン島TTレースの
電動バイク部門は
現地時間の6月6日、
決勝が行われます。


ページトップへページトップへ