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FEAUTURE特 集

ザ特集

介助犬の育成施設に密着 後編

18.05.24

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こんにちはまずは「ザ特集」です。

手や足に障害がある人を
支える「介助犬」。

その訓練施設に密着した
シリーズの後編をお伝えします。

なかなか課題をクリアできない
一頭の訓練犬。
その運命は?

一頭のラブラドールレトリバー。
手や足に障害のある人の手助けをする介助犬です。


そんな介助犬を育てる専門の施設が長久手市にあります。

1歳半になるオスのゼンです。
訓練を始めて1ヶ月です。

トレーナーから渡されたものを、トレーナーに戻す、
基本的な訓練に取り組んでいました。

ところが・・・

持ってくることができません

「元気いっぱいは全然構わないが
 自分のやりたいことが最優先」
(日本介助犬協会・遠藤 大輔さん)

この日、施設ではある重大な会議が開かれました。

ゼンに訓練をこのまま続けさせるのか、
それとも介助犬にするのをあきらめるのか・・・
その運命を決める、というのです。

実は、訓練を積んで、
介助犬になれるのはわずか3割にすぎません。

あとは、イベントなどで介助犬をPRする役に就くなど、
別の道を進むことになります。

はたしてゼンの運命は・・・

「結果から言いますと、訓練は継続するということで」
(日本介助犬協会・遠藤 大輔さん)

なんとか、訓練の継続が決まりました。

会議が開かれる直前。

ゼンは見違えるほど成長していました。
遊んでいるよりも、
トレーナーにほめられることのほうが
徳だと学習したのです。

1頭でも多くの介助犬を育てたい施設が、
待ち望んだゼンの成長。

しかし訓練はまだまだ続きます。

「トレーニングをしていけば
 よくなる可能性があるから
 トレーニングを続けようと
 3ヵ月間の評価をした上で
 次のステップを見る」
(日本介助犬協会・遠藤 大輔さん)

散歩しているのは、介助犬をめざすエルです。

まもなく1歳になります。

介助犬を目指す犬は、
生後2ヶ月で一般の家庭に預けられます。

訓練施設に入る前に、基本的なしつけをしながら、
人間との信頼関係を築くためです。

しかし、家族と暮らせるのは10ヶ月だけ。

エルはあと1ヶ月で訓練施設に入ります。

「エルは家族の一員だよね」

必要とする人たちの思いに応えるために、
介助犬を育てる取り組みが続きます。


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