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ザ特集

埋蔵金伝説 帰雲城のなぞ 後編

18.05.31

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5月30日に続いて
岐阜県白川郷に伝わる
帰雲城の埋蔵金伝説に迫ります。

400年以上前に消えた帰雲城。

その場所を特定することは
できたのでしょうか?



世界遺産、白川郷から車で約10分のところに
室町時代、帰雲城と呼ばれた城があったという。


地元の郷土史、「飛騨鑑(ひだかがみ)」によると
城は1586年、天正の大地震で領民もろとも土砂に押しつぶされたのだが
このとき、一族が蓄えていた黄金も、一緒に埋まってしまったといわれている。

帰雲城の埋蔵金伝説だ。

約10年にわたって帰雲城の調査を続けてきた
野田秀佳(のだひでよし)さん。

文献から、城が埋まった場所は
その後「帰雲川原」と呼ばれるようになり、
その場所は、集落の中央を流れる庄川の左岸にあったことをつきとめた。

今月、庄川左岸の現地調査が行われた。

調べるのは、川沿いの国道から林道に入り、車で15分ほど走った地点。

うっそうとした雑木林が広がっている。


「音するね。
 チョロチョロと音がしてる、ここが水場。
 水が流れるところ。」
   (白川郷埋没帰雲城調査会 野田秀佳さん)

城を築くには、生活用水が必要だ。

近くに水場が見つかれば、場所特定の重要な手がかりとなる。

山に分け入っていく野田さん。

生い茂る草や木が行く手を阻む。

「なんか寄ってこないように鳴らしたんですけれど...」
   (白川郷埋没帰雲城調査会 野田秀佳さん)

野田さんが警戒するのは...

「この辺、マムシ一杯いる。普通ヘビは人の気配で逃げるが
 マムシは、じっとしていて2人目にカプ(かみつく)。怖い。」
   (白川郷埋没帰雲城調査会 野田秀佳さん)

取材班に注意を促して、さらに奥へ。すると・・・


調査開始から1時間。

突然、開けた場所に出た。

そこで野田さんが見た物は...
 
なんと石垣だった。

60センチほどの高さに積み上げられている。

ほかにも山頂側からまっすぐに伸びた石垣が...

「なんだろ?石積みで直線状にあるけれど
 シッタカ谷から水を引いた内側?外側?違うか?
 現時点では分からない何か。」
   (白川郷埋没帰雲城調査会 野田秀佳さん)

どうやら農作物をつくる耕作地の跡のようだ。

「平らな場所にくぼんだ所があり
 歩く道なのか水路なのかわからない。」
   (白川郷埋没帰雲城調査会 野田秀佳さん)

帰雲城のものではないようだが
かつてこの場所に人の生活圏があったことは分かった。

「水の流れている所は確認できなかったが、
 耕地があったから調査を続けたい。」
   (白川郷埋没帰雲城調査会 野田秀佳さん)


5月19日、野田さんら帰雲城を調査するメンバーの会合が開かれた。

集まったのは、地元の郷土史研究家など6人で
野田さんによる調査結果が報告された。


「帰雲城があった所は帰雲川原と確定」
 
   (白川郷埋没帰雲城調査会 野田秀佳さん)


約2時間の議論の結果、調査会として、
帰雲城が庄川の左岸に埋まっていると結論づけた。

「今後毎年続けて調査し、資料とあわせてから、
重機を使った調査をしたい。」
   (白川郷埋没帰雲城調査会 野田秀佳さん)

野田さんらによる城の捜索は、いよいよ次の段階に入った。