FEAUTURE特 集

ザ特集

"ドンキ"ユニー誕生の舞台裏

18.06.13

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地元総合スーパーの
「ユニー」が、
業態の全く異なる
「ドン・キホーテ」と
資本業務提携して、
まもなく1年。

番組は、
ユニーの佐古社長に独占密着、
今だから聞ける
提携の舞台裏を取材しました。

「こういうのがあったり、
 楽しいですよね。
 何なんだっていう...
 ライオンが宙に浮いてたり。
 面白い、面白いよね」
(ユニー・佐古 則男 社長)

ここは、
「メガ ドン・キホーテ ユニー 東海通店」。
ユニーがドン・キホーテと手を組んで、
2018年3月にオープンした店です。
お肉のメガ盛り、
ピーマンの詰め放題、
安くて楽しい売り場づくりは、
まさに「ドンキ流」です。

「安いですね」
「かなりおもしろい店だと思う」
「時間つぶしにもいいし」
         (いずれも客)

にぎやかな店内を回るのは
ユニーの佐古則男社長。
岐阜出身で、1980年 ユニーに入社。
現場の店長や営業統括本部長などを歴任し、
2013年に社長就任。
生え抜きのユニーマンです。

佐古社長は2017年、
歴史的決断に迫られました。
ドン・キホーテとの資本業務提携です。

しかし、その決断の裏には、
知られざる苦悩がありました。

「最初は正直言ってびっくりしました。
 このことを従業員に
 どうやって説明していったらいいのかと。
 私たちの将来を考えてどうあるべきか考え
 この選択肢はやはり必要だ」
 (ユニー・佐古 則男 社長)

ユニーの誕生は1971年。
「百貨店より安くて身近、何でもある」と、
東海地方の人なら誰もが知る、
巨大総合スーパーとして成長。

しかし、ドラッグストアや量販店、
ネット通販の台頭で、
2009年をピークに売り上げが減少。
2017年度は約7000億円まで落ち込みました。

そこに持ち上がった
ドン・キホーテとの提携話。
トップダウンで決めてしまうこともできました。
しかし佐古社長には、
それができない苦い経験がありました。

「ある店で副店長をしていた時、
 意見の食い違いが出て
 年末の一番忙しい時に
 ほとんどのパートタイマーが
 辞めてしまった。大反省ですね...
 思いを表面だけでなく伝えないと
 腹に入れて働いてもらえない」
  (ユニー・佐古 則男 社長)

社内の合意を取り付けるのは困難を極めました。
1カ月の間に開いた役員会議は6回以上。
反対意見も少なくありませんでした。
「議論は社内でありました。
 何回も話し合いをしました。
 その中で反対の意見もありました」
    (ユニー・佐古 則男 社長)

当時、社内では
「他社の資本が入ってユニーではなくなる!」
「ユニーとドンキホーテでは企業風土が違いすぎる!」
「今まで来てくれていた客が来なくなる!」
といった不安や不満の声があがっていました。

社員たちの気持ちも十分わかる・・・

佐古社長は、社員を説得するため、
ある約束をしました。

「結果をまず見てくれと、
 それで評価してくれと話した。
 1.5倍(の売り上げ)やるぞ!と」
   (ユニー・佐古 則男 社長)

それは、新店舗の売り上げを
1.5倍にするという約束でした。
そして...

結果は予想以上。
オープン2か月で、
売り上げ、客数ともに約2倍と、
上々の滑り出しです。

「正直言って本当にやれるかな、
 という不安はあった。
 ホッとはしていない、
 まだこれから」
(ユニー・佐古 則男 社長)

6月はじめ、
ユニー社内では、
新たなプロジェクトが
動き始めていました。

14日は、
動き出した新たなプロジェクトの
現場にカメラが入りました。


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