FEAUTURE特 集
ザ特集
"電動バイク夫婦" 世界に挑む
18.06.27
『ザ・特集』です。
6月、イギリス・マン島で行われた
世界最高峰のバイクレースに
一宮市の夫婦が、
電動バイクで挑みました。
表彰台目指して支えあう2人の間には、
逆境に負けない強い絆がありました。
5月東京都内で、
一台のオートバイがお披露目された。
名前は韋駄天エックス。
イギリス・マン島TTという
バイクレースに参戦する。
イギリス、マン島。
そこで毎年開催されるマン島TTは
最高時速300キロ。
世界でもっとも危険で過酷なバイクレースだ。
かつてホンダが優勝し世界にその名を
広めたレースとしても知られている。
韋駄天エックスを開発したのは、
一宮市にある小さな電動バイク店、
チーム未来だ。
「(マン島TTは)EV(電動)の
世界最高峰のひとつだと思うから
そこにチャレンジするのは
世界にチャレンジするのと同じ。」
(チーム未来・岸本吉広さん)
チーム未来代表の岸本吉広さんは、
元プロレーサー。
一宮市のカー用品メーカーで
電動バイクレースと出会い、
その後独立。
アメリカの国際的なレースで、
優勝もしている。
岸本さんを常に支えてきたのは、
妻の亜希子さんだ。
「何回も 私チーム抜けるからって無理だからって、
何回も言っているが結局やっている。」
(岸本さんの妻・亜希子さん)
発表会の翌朝、
岸本さんは蒲郡市にいた。
「夜通し走ってきました。
ぎりぎり間に合いました。」
(チーム未来・岸本吉広さん)
この日は、
韋駄天エックスが完成して初めての走行テスト。
電動バイクはコンピューターで
モーターへの電流を制御しながら走る。
サーキットを走るのはこれが初めてだ。
「全然加速感が出ていない。
アクセルをあけてから
10秒ぐらいしないと加速しない」
(チーム未来・岸本吉広さん)
Q.プログラム次第でどうにでもなる?
「そうですね。そこが電動バイクのすごいところ。
逆にプログラムが良くないとちゃんと走らない。」
(チーム未来・岸本吉広さん)
この日は兵庫県から助っ人のエンジニアがかけつけた。
「パワーとしては60キロぐらいしか出ていない。
まるで原付だな。」
(チーム未来・岸本吉広さん)
プログラムを書き換える時間はない。
出発の2日前。
なんと岸本さん、兵庫に住むエンジニアを
京都のサービスエリアに呼び出して最終調整していた。
「京都で。エンジニアとのちょうど中間地点で。」
(チーム未来・岸本吉広さん)
当然亜希子さんもつきあわされた。
「会社を普通に終わって帰ってからずっと作業。
そして朝方山田くん(エンジニア)と
会うことになって。」
(岸本さんの妻・亜希子さん)
はたして調整の結果はどうなったのか?
「よくなりましたね」
(チーム未来・岸本吉広さん)
決戦にむけ、何とか光が見えてきた。
いざマン島へ。
決戦の地に乗り込むチーム未来。
そこで見たものとは?
2人の行く手には
何が待ち受けるのでしょう?
続きは28日です。