FEAUTURE特 集

ザ特集

電動バイク"夫婦" マン島へ

18.06.28

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電動バイクで世界最高峰の
バイクレースに挑む
一宮市の岸本夫妻を
追いかけた特集の後編です。
独自開発のバイクとともに
イギリス・マン島へ向かった2人に
予想外の結末が待っていました。


世界最速のバイクレース、
イギリス・マン島TTに
電動バイクで参戦する
一宮市のチーム未来。
元プロレーサーの岸本吉広さんが
妻の亜希子さんと作ったチームだ。

電動バイクは
モーターに送り込む電流を
コンピューターで
制御しながら走らせる。
プログラム次第でバイクの走りは
がらりとかわってしまう。
小型軽量で、加速力重視の韋駄天エックス。
マン島への出発ぎりぎりまで
岸本さんたちの改修作業は続いた。

5月30日、マン島には、
岸本さんの姿があった。
マン島TTの電動バイク部門は、
エンジンバイク部門の
出場経験がないと走れない。
岸本さんから依頼を受けて
韋駄天エックスにまたがるのは、
地元のプロレーサー、
イアン・ロッカーさんだ。

はじめて運転する韋駄天エックスの乗り心地は?

「とても良いよ。
 操縦性もコーナリングもとても良い。
 とても小さい車体になっていて軽く感じるよ。」
      (ライダー・イアン・ロッカーさん)

「ちょっとずつ上積み上積みで
 課題をクリアしている。
 すごく良い方向だと思います。
 何とかなると思いますよ。」
(チーム未来・岸本吉広さん)

ところがそんな岸本さんたちを
待ち受けていたのは、
想像もできない結末だった。

それは2日目の練習走行のときだった。
マシンにトラブルが起きたようだ。

イアンさんが待つ場所まで急いで向かう。
そこにあったのは・・・


真っ黒に焼け焦げた韋駄天エックスだった。


「カバーを取ったら炎が出た。
 とても悲しいよ。
 本当に良いマシンだからね。」
(ライダー・イアン・ロッカーさん)

その一部始終を車載カメラがとらえていた。
原因は電流の使いすぎによるオーバーヒート。
制御プログラムの不具合だった。

「ここで諦めざるを得ないのは
 ちょっと悔しいです。
(マン島)はそう簡単に
 結果を出させてくれない。」
(チーム未来・岸本吉広さん)

世界最高峰の壁は高かった。
チーム未来の挑戦は2019年に続く。


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