FEAUTURE特 集
ザ特集
親子で目指した甲子園
18.08.01
8月5日に開幕する2018年の夏の甲子園は
100回の記念大会を迎え、
愛知は東西に分け、2校が出場します。
このうち1日は、東愛知代表の
愛産大三河高校を紹介します。
愛産大三河は、親子の奮闘で
22年ぶりの夢舞台に挑みます。
夏の甲子園、東愛知代表の愛産大三河。
堅実な守りに定評がある強豪校です。
チームの正捕手を務めるのが
櫻井仁生選手です。
父親はこの人。
櫻井はるお監督です。
2年生ながら東愛知大会の
全試合でマスクをかぶり、チームを支えました。
監督については...
「あんまり監督とか
父親だからというのは気にしていない
精いっぱいやりたいと思います」
(愛産大三河 櫻井仁生捕手)
一方監督は、起用にあたって
迷いがあったといいます。
「怖いじゃないですか
自分の息子は入れるのかみたいなね
それは嫌だと思っていたけど
県の初戦で使う場面が出てきて
ヒットは打つわ 盗塁刺すわそれで延長で
逆転で勝っちゃうって 中盤からマスクかぶって
やっぱり要としてはあいつになるなという感じ
みんなも認めてくれえてると思う」
(愛産大三河 櫻井春生監督)
エースでキャプテンの松原投手は...。
「常に周りを見てて状況がすぐ判断できて
落ち着いているので本当に信頼しています」
(愛産大三河 松原統介投手)
周りの期待に応えるためには、
結果を出し続けなければなりません。
毎日の練習では、監督からもらった
"ある言葉"が支えになっています。
「まだはもう、もうはまだ」
(愛産大三河 櫻井仁生捕手)
もう限界だと思っても、まだその先がある。
常に上を目指す姿勢がチームからの
信頼につながりました。
東愛知大会の決勝。
2回に櫻井選手のこのプレーで、
大きなピンチを迎えます。
監督からの伝令は
「2、3点取られることは覚悟しておけ」
しかし、櫻井選手の考えは違っていました。
「自分がランナー1塁でバントの処理で
暴投してしまって作ったピンチだったので
何とかゼロで防げたらという話で
自分で考えて配球しました」
(愛産大三河 櫻井仁生捕手)
状況はノーアウト1塁、3塁。
ゼロで抑えるためには
三振か内野フライが欲しい場面です。
構えたのは内角でした。
1点はとられたものの、
相手の走塁ミスを見逃さず1アウト。
バッテリーはこれで落ち着きを取り戻しました。
その後は強気のリードでストレート勝負。
後続を打ち取り、序盤のピンチを
最少失点でしのぎました。
その後7回に逆転した愛産大三河が
2点リードで迎えた最終回、
1アウト1塁2塁とピンチを迎えます。
長打で同点もありえる場面でした。
「あのプレーは本当に助けられました」
(愛産大三河 櫻井仁生捕手)
最後は固い守りと
攻めのピッチングで試合を決めた愛産大三河。
22年ぶりに夏の甲子園に乗り込みます。
「自分としては、まだ甲子園で
三河高校は1勝もしていないので
1勝をまず目指してやっていきたいです」
(愛産大三河 櫻井仁生捕手)
2日は、5年ぶり出場の
西愛知代表・愛工大名電を紹介します。