FEAUTURE特 集
金スぺ
ライフセーバーに密着
18.08.03
夏の代表的なレジャーといえば「海水浴」。
その海水浴場の安全を確保するため、
奮闘しているのが「ライフセーバー」。
活動の様子に密着しました。
「大丈夫ですか?」
楽しい夏のレジャーに潜む、危険。
海辺の危険から海水浴客を守るのが、ライフセーバー。
異常が見つかれば、陸でも海でも猛ダッシュ。
夏の楽しい思い出を守る海の番人、ライフセーバーに密着。
やってきたのは内海海水浴場。
多い時は1日に約2万人が訪れるというこのビーチを、
9人のライフセーバーが見守る。
何をしているかというと...
「ビーチの方だと熱中症の方がいないか
泥酔者で溺れている人はいないか
子供が単独で遊んでいないか
沖の方ですと流されている人がいないか
しっかり泳いでいるかというところを見ています」
(愛知ライフセービングクラブ 大谷淳さん)
この日は三人一組で3チームを結成。
監視台から目を光らせるメイン班、
浜辺を巡回するパトロール班、
そして休憩を兼ねて待機する本部班に分かれて注意を払う。
すると、パトロール隊にさっそく動きが...。
「堤防から飛び込みチェック」
無線で報告すると、いきなり走り出すライフセーバー。
と同時に聞こえてきたのは...。
「堤防から飛び込みをしている人がいます
非常に危険ですので飛び込みをされないよう
くれぐれも注意をしてください」
この堤防から海へ飛び込む人の姿が。
下を覗くと、そこには大きな岩。
一歩間違えば大けがにつながるだけに、
近くにいる人に注意を促す
午後に入り、気温の上昇にあわせ客も増えてきた。
次に気をつけなければならないのは...酒だ。
と、浜辺をパトロール中に、気になる人を発見。
「アルコールだいぶ入ってませんか?」
(ライフセーバー)
「大丈夫です!全然大丈夫です」
「危ないようなら水かぶらないように
溺れないように」
(ライフサーバー)
「だいぶ(お酒)飲んでるみたいですね」
(取材スタッフ)
「そうですね
もっと酔ってくると(海から)顔をあげないとか
そういう状態になって溺れてしまうので
それだけは注意しています」
(ライフセーバー)
泥酔して溺れる大人を救助するケースも
少なくないということもあり、
気になる客はメンバー間で共有する。
風が出始めてきた午後3時過ぎ、
またもパトロール班から一報が。
あわただしく海へ駆け出すライフセーバー!
「あまり泳力のない方で、
沖の方へ向かっていたみたいなんですけど
途中で帰れなくなっちゃって」
(ライフセーバー)
このピンクの浮き輪につかまったカップルが沖へ流され、
自力で戻れなくなっているという。
駆けつけるやいなや浜へと
ボートを漕ぎ始めたライフセーバー。
どうやらこのカップルを
引っ張りながらこちらへ戻ってくるようだ。
大人二人を引っ張りながらも力強いパドルで
浅瀬まで送り届け、任務完了。
「お兄さん(彼)が頑張るっていって
漕いだんですけど
これ以上漕いでも危ないだけなので
とりあえず岸まで運ぼうと思って」
(ライフセーバー)
「事故を未然に」
(取材スタッフ)
「防ぎましたね」
(ライフセーバー)
「事故の瞬間を捉えるのは
ある意味不可能に近いので
一番いいのは未然防止で
事故無くっていうのが一番いいですね」
(愛知ライフセービングクラブ 大谷淳さん)
こうしたライフセーバーたちの活躍もあり、
内海海水浴場ではこの夏、大きな事故はなし。
何も起こらないことこそが、彼らにとって一番の成果だ。