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金スぺ

地産地消型の住宅に注目

18.08.17

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東濃ヒノキなどの岐阜県の木曽川沿いでとれる木材を使った
地産地消型の住宅が今、注目を集めています。

木材需要が低迷する中、
この地方の業者が打ち立てた
新たな取り組みを取材しました。

岐阜県下呂市を流れる飛騨川。

木曽川の支流にもあたるこの地域は林業が盛んだ。

この地域でとれたヒノキは「東濃ヒノキ」と呼ばれ、高級材として知られている。

製材工場を訪ねたのは、
東濃地方の木材の流通をまとめる青木良篤さん。

今の木材事情をこう説明する。

「(これまでの木材は)非常に小規模な零細業者を通じて流通しているのが現状。
 だから一つ一つの発信力が非常に低い。
 業者が連携して、一つの大きな価値観のもとに発信していくことが大事。」
        (木曽川流域 木と水の循環システム協議会 青木良篤 専務理事)


そこで青木さんが中心となって、地元の製材加工業者や工務店などに声をかけ協議会を設立し、
浸透を図ろうと考えたのが5年前。

ブランド名も考え出した。

そのブランド名とは「木曽川流域材」。

業者が木曽川流域に集中していることに目をつけ、
知名度の高い「木曽川」の名前をつけて売り出すことにした。

「木曽川流域材というコンセプトで大都市の消費者に
 訴えかけるのが一番よいと思い、木曽川流域材というブランドを思いついた。」
     (木曽川流域 木と水の循環システム協議会 青木良篤 専務理事)


青木さんは東濃ひのきだけでなく長良スギや唐松など
流域でとれる木材すべてを「木曽川流域材」と呼ぶことにした。

さらに見本市などのイベントにも積極的に参加。

木曽川流域材で造った住宅の骨組みを展示し、訪れた人にアピールしている。

木目の細やかさや美しさなどに多くの人が足を止め、見学していったという。

その木曽川流域材にひと目ぼれして家を建てた人がいる。

小牧市の押本さん。

天井や吹き抜けのリビングに木曽川流域材が使われている。

大黒柱は東濃ひのきだ。

中でもお気に入りなのは、キッチンカウンター。

中津川産の樹齢約70年のスギの1枚板を選んだ。

妻の沙耶香さんは、赤と白のコントラストの鮮やかさが決め手だったという。

「決めるのに3時間かけて。
 その場でいろいろと言いながら選んだので、
 すごくお気に入りの1枚ですね。」
           (押本紗耶香さん)

「自分で見て選べるというのが大きいですね。」
           (押本径有さん)

木曽川流域材を使った家は、年々人気が高まってきている。

5年前には100件にも満たなかった着工件数が、2017年には約7倍にまで伸びた。

落ち込んでいた木材需要も、5年前から回復の兆しを見せ始めている。

「これからよりエンドユーザー(消費者)や、施主に、
 価値観をもっと発信していく取り組みを進めたい。」
   (木曽川流域 木と水の循環システム協議会
                  青木良篤 専務理事)


地産地消型の新たな住宅の形として注目を集め始めた「木曽川流域材」。

知名度アップへの取り組みが続いていく。