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FEAUTURE特 集

ザ特集

液状化の危険 蟹江町の対策は・・・

18.10.04

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約1カ月前の北海道の地震では、
液状化現象が発生し、地面が陥没したり、
家が傾いたりしたところが多くみられました。

こうした心配は、
この地方でも指摘されています。
その一つ、
蟹江町の取り組みを取材しました。

北海道を襲った最大震度7の地震
札幌市清田区では液状化による被害に見舞われました。

愛知県もひとごとではありません。

赤くなっているところは、
液状化の危険性が高いとされている地域です。
広範囲に及ぶ液状化は、
避けることができないのが現状です。

「避難が非常にしづらい。泥水が噴いています。
 そういうところになかなか避難できないですよね」
           (名古屋大学 野田利弘教授)

液状化が起こると避難所に
行くことが困難になる場合があるといいます。

その上で注意すべきことは・・・

「やみくもに避難行動に走るのではなく、
 出来る限り、今どんな状況かを把握した上で
 避難行動に入るということが大事。
 夜地震が起きて、液状化が起きたとなると、
 すぐに行動するのは考えようなので、
 場合によっては、朝になってから
 避難行動を取ればいいかなと思います。
 ただし、その場合も津波の危険性の
 あるところなんかは、垂直避難をちゃんとする。
 近くのビルに逃げ込んで、
 高いところに逃げ込むことが必要。」
     (名古屋大学 野田利弘教授)

全域で、液状化の危険性が高いとされる蟹江町を訪ねました。

「地盤がすごく弱いから、
 土を掘ってもすぐ水が出てくるみたいで。
 だから怖いですね。」
「(対策は)してます。
 いつもリュックサックに用意とか。」
「みんなで助け合って、と思っています。
 若い人に助けてもらって、お年を重ねられた方はみんなで
 とにかく助け合っていきたいと思います。」
         (住民の方たち)

住民から聞こえてきたのは、
住民同士が助け合う「共助」という考え方です。

「今、災害には、自助、共助、公助といわれておりますが、
 公助だけでは限界がございますので、
 自助、共助の部分に重きを置いていただき、
 ぜひ災害の際には助け合って、
 避難行動をとっていただきたい。」
  (蟹江町 安心安全課 服部 有哉さん)

飯田數義(いいだかずよし)さん。
住民の中心となる「防災リーダー」として、
「共助」に重点を置いた対策に力を入れています。

「川に囲まれているので、堤防が液状化で
 崩れるという話もみんなでしています。
 自分の命は自分で守るんですけど、
 それには限界があるので、
 みんなで助け合うという意識を、
 進んで声をかけたりそういうのも大切。」
     (防災リーダー 飯田 數義さん)

飯田さんは「行政」に頼らないための
新たな訓練を始めました。

「ともすると避難所というのは、行政が開いてくれて、
 そこへ自分たちが避難するという意識だと思うが、
 避難所を自分たちで作る訓練も必要じゃないかということで、
 去年から避難所設営訓練というのを始めました。」
          (防災リーダー 飯田 數義さん)

改めて、専門家に私たちに必要な備えを聞きました。

「ハザードマップなどを見ながら、
 自分がどういうところに住んでいるのかを確認し、
 その上で、どんなことが起きるのかを考えた上で行動する。
 自分だけでは難しいかもしれないので、
 町内の会合などで、皆さんで情報を共有しておくことが必要。」
               (名古屋大学 野田利弘教授)

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