FEAUTURE特 集

ザ特集

福島復興へセミナー開催

18.11.01

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東日本大震災から7年。
名古屋から福島の支援に
駆け回る人がいます。

特集2日目は福島に愛知の企業を
呼び込むセミナーです。

中区にある福島県名古屋事務所。
所長は4月に単身赴任でやってきた村上利通さんです。

「将来的な完全なる復興に向けて私も微々たる力しかないが
 そういった働きができればいいなと思っています。」
(福島県名古屋事務所 村上利通所長)

2011年の東日本大震災で
壊滅的な打撃を受けた福島県。

そこで今、浜通り地区を最先端の産業技術の
集積地として整備する計画が進んでいます。

構想実現のために村上さんは、
あいちのモノ作り企業をまわって
福島への進出を呼び掛けてきました。

10月名古屋市内で、福島県への
企業立地を呼びかけるセミナーが開かれました。

会場の様子が気になる村上さん。
ホールにいくと・・・すでにほぼ満席。
定員の200人を上回る企業関係者が集まっていました。

セミナーの檀上に立ったのはデンソー福島の岩瀬社長。
デンソーは2011年、福島に工場を建設しました。
東北地方の生産拠点です。

「愛知から福島に進出した企業の話を聞いて、 ひとつでも多くの企業に福島への関心をもってもらいたい。」
というのが村上さんの狙いでした。

「順調に建設ができたんですけれども
 まさに建設が終わって
 施主への引き渡し検査をしている
 まさにその時に3.11が発生してしまった」
(デンソー福島の岩瀬雅俊社長)

完成直後に工場を襲った東日本大震災。
マイナスからのスタートで、
大きな戦力となったのが地元採用の新入社員たちでした。

真面目で粘り強い県民性や、
工業系の高校や大学が充実していることが
優秀な人材の確保につながったと岩瀬社長は説明しました。
人材確保は、愛知の企業の多くが頭を抱えている問題でもあります。

「こういったとにかく優秀な人材
 補助金を活用しました。
 現在370名ですが2023年には600人強へ
 拡大する計画で進めています。」
(デンソー福島の岩瀬雅俊社長)

「地元からみなさん採用して82名が愛知に来て
 勉強してきたが、その彼らがバラバラになることなく
 一致団結して地元が心配ながらも愛知で
 しっかり根付いて勉強してきた。
 その方たちが戻っていわゆる一期生として
 デンソー福島という礎を作ってきた。
 その彼らの粘り強さ、素直さという所が
 何にも代え難い財産だと思う」
(デンソー福島の岩瀬雅俊社長)

講演会の後も、岩瀬社長のまわりには、福島での話を聞こうと
あいちの企業の関係者が集まっていました。
村上さんによりますと、福島進出に興味を示したあいちの企業が
4社あったといいます。

「福島イノベーションコースト構想で
 ビジネスチャンスがいっぱいありますので、
 東海地方の方々にいっぱい知っていただいて
 事業展開を試してみませんかと
 広めていきたいと思います。」
(福島県名古屋事務所 村上利通所長)

浜通り地区では2020年に
愛知県と共催でロボットの国際大会が開かれます。

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