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FEAUTURE特 集

ザ特集

"弱い"×ロボットの将来は?

18.11.29

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豊橋の大学で研究されている
弱いロボット。
『弱い』がゆえに開ける
可能性もあります。

頼りない「弱いロボット」を開発しているのは、
豊橋技術科学大学の岡田研究室。
なぜ、弱いロボットなのか?

「ロボットの弱い所をサポートしてあげると
 人の強みをうまく引き出してくれたり
 人の工夫・経験をうまく引き出してくれたり
 人の優しさが引き出せる。」
(豊橋技科大 情報・知能工学系
          岡田 美智男教授)


弱いロボットを使った実証実験。
投入したのは「ゴミ箱ロボット」だ。

「こちらはごみ箱ロボット。見た目がそのままごみ箱。
 コンセプトとして『他力本願』なロボット。
 まわりのアシストを拾いながら
 結果的にごみを拾い集めてしまうロボット」
                (学生)

ゴミを認識すると人のいるほうに移動。
自分ではゴミを拾えないため、
人に拾ってもらうと、おじぎをするだけ。
しかし、実証実験では意外な結果が現れた。
 
当初、遊んでいた子どもたちが、
そのうち、自らゴミを拾い始めたというのだ。
そして色違いのロボットに分別までしたという。

「役に立たないようなロボットを
 子供達の遊びの場に持ち込んでみると、
 反対に子供達がロボットの世話を始める。
 これ凄いですよね。」
  (岡田 美智男教授)

きっかけは、学生時代のある体験だ。
しゃべる自動販売機が話題になったが、
「ありがとう」といわれても
気持ちが伝わってこなかった。

「コンピューターと話しているんだけれど繋がりを感じない、
 会話をしている感じがしない、通じ合った感じがない。
"通じ合った感じ"とはどうしたら生まれるか?に興味があった」
                 (岡田 美智男教授)

開発中のカーナビも機械との"交感"がテーマだ。
人工音で一方的に読み上げ、
当然ながら、心が通じ合うことはない。
それが、岡田教授のナビでは・・・ 

3台のロボットが会話形式で道案内を展開。
運転手に、ロボットたちの会話の輪に入ったような感覚にさせ、
人の感情の部分に訴えかける。

岡田教授が描くロボットと人間の将来像とは・・・

「お互いの弱いところをサポートしながら
 強いところを引き出し合えるような、
 ロボットと人とが"共生"するような
 理想的な形ができるのではないか」
        (岡田 美智男教授)


岡田教授は、
弱いロボットは人とロボットが
共に暮らす社会について
考えるきっかけになればと話しています。


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